2024年6月3日

ハイレックスコーポレーション<7279>、ロシア子会社HI-LEX RUSを現地社に譲渡

ハイレックスコーポレーションは、自動車用コントロールケーブルなどを製造するロシア子会社HI-LEX RUS LLC(サマラ州。売上高5億7400万円、営業利益4100万円、純資産△6億1900万円)の全持ち分91.2%を、自動車用ゴム部品製造の現地Gomma Line LLC(サマラ州)に譲渡した。ウクライナ戦争に伴い主要取引先のロシアからの事業撤退が広がったことなどから、2022年12月に事業継続が困難と判断し、HI-LEXを清算する方向で対応を進めてきたが、その後、複数の交渉先から買収の意向が寄せられていた。5月に現地当局から取引成立のための認可を得たという。譲渡価額は非公表。譲渡日は2024年5月21日。

システムソフト<7527>、システム開発子会社のSS ServiceをAGENTSMITH HOLDINGSに譲渡

システムソフトは、同社の東日本システムソリューション部、DXサービス推進部が行うソリューション事業(売上高7億1200万円)の権利義務を、システム開発子会社のSS Service(福岡市。営業利益△23万4000円、純資産799万円)に承継させたうえで、SS Serviceの全株式をシステム開発会社などを傘下に持つAGENTSMITH HOLDINGS(東京都港区)に譲渡することを決めた。事業の選択と集中の一環で、システムソフトはSES(システムエンジニアリングサービス)事業における集中戦略、AI(人工知能)を主体としたスタートアップ支援のアクセラレーションプログラムに注力する。譲渡価額は10億5000万円。譲渡予定日は2024年7月8日。

データセクション<3905>、バルクホールディングス<2467>傘下でマーケティングリサーチを手がけるMSSを子会社化

データセクションは、バルクホールディングス傘下でマーケティングリサーチなどを手がけるMSS(東京都港区。売上高8億100万円、営業利益400万円、純資産1億5600万円)の株式37.5%を取得後、株式交換を実施して完全子会社化することを決めた。MSSを傘下に迎え、マーケティングソリューション事業との相乗効果を見込む。

東洋テック<9686>、イベント警備の関西ユナイトプロテクションを子会社化

東洋テックは、警備業を手がける関西ユナイトプロテクション(大阪市。売上高11億円、営業利益7250万円、純資産5億6800万円)の全株式を取得し、6月3日付で子会社化した。イベント警備に強みを持つ関西ユナイトプロテクションのスキルとノウハウを取り込み、警備業におけるサービスラインアップの拡充を図る。関西ユナイトプロテクションは1978年設立。取得価額は非公表。

ラクスル<4384>、映像制作事業を手がけるAntooを子会社化

ラクスルは、傘下企業のノバセル(東京都品川区)を通じて、映像制作事業のAntoo(東京都港区)の全株式を取得し、6月1日付で子会社化した。Antooは短納期で高品質な動画制作サービスを得意とする。ノバセルは同社を取り込み、マーケティングソリューションサービスの拡充を図る。取得価額は非公表。

JRC<6224>、ロボットシステムインテグレーターの中村自働機械を子会社化

JRCは、各種自働機械・包装機械などを設計・製造するロボットシステムインテグレーター(ロボットSIer)である中村自働機械(埼玉県草加市)の全株式を取得し、6月3日付で子会社化した。中村自働機械は1956年創業で、ロボットSlerとして大手食品メーカーなどを中心にメンテナンスやリピート受注を数多く獲得。JRCは同社を取り込み、2018年に立ち上げたロボットSI事業の強化を進める。取得価額は非公表。

永谷園ホールディングス<2899>、MBOで株式非公開化へ

永谷園ホールディングスは、MBO(経営陣による買収)を実施し、株式を非公開化すると発表した。投資ファンドの丸の内キャピタル(東京都千代田区)が出資する「エムキャップ十三号ファンド」傘下の買収目的会社が公開買付者となり、全株式の取得を目指す。買付代金は最大約477億円。

2024年6月4日

Macbee Planet<7095>、PRコンサルティングのPRクラウドテックを子会社化

Macbee Planetは4日、 PRコンサルティングを手がけるPRクラウドテック(東京都渋谷区。売上高10億7000万円、営業利益1億9000万円、純資産3億5100万円)の全株式を取得し子会社化したと発表した。Macbee Planetが展開する成果報酬型の「LTV(顧客生涯価値)マーケティング」にPRクラウドテックの「戦略PR」を融合して、マーケティング業界での差別化を図る。取得価額は非公表。取得日は2024年5月13日。

米投資ファンドのMIRI、NCホールディングス<6236>をTOBで非公開化

米投資ファンドのMIRI Capital Management LLCは4日、特別目的会社(SPC)のネイビー1(東京都千代田区)を通じてNCホールディングスにTOB(株式公開買い付け)を実施し、株式を非公開化すると発表した。NCの立体駐車場メンテナンス事業が継続的に収益を得られることから長期的な成長が見込めると判断した。NCは同日、TOBに賛成の意見を表明するとともに株主へ応募を推奨する決議をしている。

C Channel<7691>、子会社で婦人アパレル販売のマキシムをフジスターに譲渡

C Channelは4日、子会社で婦人アパレル販売のマキシム(神戸市。売上高39億9000万円、営業利益900万円、純資産1億7800万円)の全保有株式70.7%を、婦人服やインテリア用品を手がけるフジスター(東京都中央区)に譲渡すると発表した。グループ事業の選択と集中が狙い。譲渡価額、譲渡予定日は非公表。

2024年6月5日

オーエムツーネットワーク<7614>、業務システム開発のマイメディアを子会社化

オーエムツーネットワークは、販売管理や勤怠管理などの業務システム開発を手がけるマイメディア(島根県益田市。売上高2億9700万円、営業利益△0百万円、純資産400万円)の株式92.9%を取得し、5日付で子会社化した。システムの企画・開発や保守業務などを内製化し、グループ内の業務効率の向上につなげる。オーエムツーは主力の食肉小売事業のほか、外食事業を展開するが、これまでマイメディアから各種業務システムを導入し、同社に保守業務を委ねていた。マイメディアは1984年設立。取得価額は非公表。

2024年6月6日

Ridge-i<5572>、音楽・ショート動画マーケティング事業のスターミュージック・エンタテインメントを子会社化

Ridge-iは、音楽事業やショート動画マーケティング事業を展開するスターミュージック・エンタテインメント(東京都渋谷区。売上高18億9000万円、営業利益1億3300万円、純資産6億500万円)の株式53.77%を取得し、子会社化することを決めた。顧客ごとにオーダーメイドでAI(人工知能)を開発・提供するカスタムAIソリューション事業の領域拡大などが狙い。音楽配信、広告・マーケティングはテキストや音声、画像など種類の異なる情報を統合して処理するマルチモーダルAIの活用が最も期待される分野と判断した。取得価額は7億1200万円。取得予定日は2024年6月14日。

ロート製薬<4527>、オーストリア医薬品・医療機器メーカーのモノケムファームを子会社化

ロート製薬はオーストリアの医薬品・医療機器メーカー、モノケムファーム(ウィーン。売上高56億4000万円、純資産19億3000万円)の株式51%を取得し、子会社化することを決めた。拡大余地のある欧州市場で一般用医薬品・医療機器事業を強化する狙い。ロート製薬は現在、売上高に占める欧州の比率が5%強にとどまっている。取得価額は約51億円。2024年7月末の取得完了を見込む。

2024年6月7日

アズビル<6845>、ライフオートメーション関連装置製造のスペイン子会社アズビルテルスターをドイツのシンテゴンに譲渡

アズビルは、ライフオートメーション関連装置を製造するスペイン子会社のアズビルテルスター(カタルーニャ州。売上高213億円、営業利益11億7000万円、純資産33億3000万円)の全出資持ち分を、ドイツの食品・医薬品用包装機械メーカーであるシンテゴン・テクノロジーに譲渡することを決めた。国内外での事業ポートフォリオ再構築の一環。2013年にテルスター(現アズビルテルスター)を子会社化し、製剤工程で使われる凍結乾燥装置をはじめ、滅菌装置、製薬用水製造装置などを提供してきたが、この分野で世界的に業界再編が進む中、今後の事業のあり方を検討していた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は未確定。

アークランズ<9842>、SOMPOホールディングス<8630>傘下で住宅リフォーム事業のフレッシュハウスを子会社化

アークランズは、SOMPOホールディングス傘下で住宅リフォーム事業を手がけるフレッシュハウス(横浜市。売上高65億7000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。グループ会社のアークホーム(新潟県三条市)を通じて展開する住宅リフォーム事業の拡大につなげる。フレッシュハウスは1995年設立で、2015年にSOMPOホールディングスの傘下に入った。取得価額は非公表。取得予定日は2024年7月1日。

マブチモーター<6592>、沖電気工業<6703>傘下の沖マイクロ技研から小型モーター事業を取得

マブチモーターは沖電気工業子会社の沖マイクロ技研(福島県二本松市)の小型モーター事業を取得することを決めた。主力のモーター製品の種類を拡充し、顧客対応力を強化するのが目的。沖マイクロ技研はステッピングモーターをはじめ、ギアドモーター、ロータリーソレノイドなどの各種モーター・アクチュエーター(駆動装置)を手がけており、両社の技術・販売チャンネルを組み合わせ、新規事業の創出と既存事業の拡大につなげる。当該事業の直近売上高は33億円。取得価額は非公表。取得予定は2025年7月。

三井松島ホールディングス<1518>、事業者向け不動産担保融資のエム・アール・エフを子会社化

三井松島ホールディングスは、中小企業・個人事業主向け不動産担保融資事業を手がけるエム・アール・エフ(福岡市。売上高36億9000万円、営業利益17億円、純資産85億9000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。2024年にスタートした中期経営3カ年計画で最終年度の2027年3月期までに当期純利益50億円(2025年3月期予想は28億円)を継続的に計上できる収益構造をM&Aにより構築する方針を掲げており、その一環。取得価額は113億2100万円。取得予定日は2024年7月1日。