鹿児島県奄美市で26日、地震や大雨を想定した県の総合防災訓練がありました。訓練には80の機関・団体からおよそ1000人が参加しました。

訓練は、奄美大島近海を震源とするマグニチュード8.2の地震が発生し、大津波警報が発表され、同時に記録的短時間大雨情報も出されるという複合的な災害を想定して行われました。

名瀬港では消防や警察、海上保安部が協力して、津波で流された漂流者を捜索し救助する訓練が行われたほか、陸上自衛隊が倒壊した建物に閉じ込められた人を救出する訓練が行われました。

また、能登半島地震を教訓に、道路が寸断されたことを想定。陸上自衛隊の隊員15人が奄美駐屯地からおよそ15キロの道を、それぞれ20キロの食料や水を徒歩で運ぶ訓練を行いました。

(奄美市 安田壮平市長)「(離島は)人員や資機材とか限られるので、お互いの連携で打開していくという局面も十分想定される」