5月15日はヨーグルトの研究をした学者の誕生日にちなみ「ヨーグルトの日」とされている。
おいしいヨーグルトはたくさんあるが、中でもちょっと変わったヤギのミルクを使ったヨーグルトを取材した。

朝食やデザートなど私たちの食卓にかかせないヨーグルト。
酪農が盛んな岩手県では県産のヨーグルトが気軽に手に入る。

住本結花アナウンサー
「こちらのスーパー(ビッグハウスアイスアリーナ前店)のヨーグルト売り場では、“岩手の味”と大きく掲示して県産のヨーグルトをアピールしています」

県産のヨーグルトは大手企業の商品に比べるとやや価格が高いが、リピーターが多く人気だという。

買い物客からは、「ちょくちょく食べている。おいしいですね」「もっちりしていて、重い感じがいい」「たまにはおいしいものをと財布が暖かい時は」などの声がきかれた。

そんな岩手で生まれたちょっと珍しいヨーグルトが、ヤギのミルクを使ったヨーグルトだ。

宮古市の「しあわせ乳業」では、ヤギの飼育からヤギのミルクを使った製品の製造販売まで行っていて、宮古市内に洋菓子店や飲食店なども展開している。

しあわせ乳業 前田英仁さん
「ヤギのミルクはマーケットがほとんどないので、ヤギミルクを使った商品でこんなに素晴らしいものができるということを伝えたい」

実は今はヤギの出産シーズンで、この日も生まれてすぐの子ヤギがいた。
夏にかけては出産を終えたヤギからたっぷりのミルクが搾れる、旬とも言える季節だ。

ヤギのミルクはアミノ酸の一種・タウリンが牛乳の約20倍。
また「しあわせ乳業」では1年を通して自然放牧で育てているので、臭みがなく滑らかで甘い味わいになるという。

そんなミルクから作られたのが「グラスフェッドヤギミルクヨーグルト」。

住本結花アナウンサー
「飲むヨーグルトくらいとろとろしている。酸味が強めで、どこか青い香り爽やかな風味がします」

実はこの味はヤギの食べる草から来ているという。

しあわせ乳業 前田英仁さん
「春から初夏は青い草が出てくるので、夏にかけてみずみずしい感じになってくる。冬は枯草中心で濃厚なヤギミルク本来の香りが強いヨーグルトになる」

さらにヤギミルクヨーグルト第2弾として発売されたのが「グリークヨーグルト」。一晩かけて水気を切ったヤギミルクのギリシャヨーグルトだ。

クリーミーで食感もなめらかで、味わいも「グラスフェッドヤギミルクヨーグルト」より「グリークヨーグルト」の方が濃厚だ。

しあわせ乳業 前田英仁さん
「ヤギミルクのおいしさが凝縮された酸っぱい生クリームみたい」

しあわせ乳業ではこのヨーグルトを使ってチーズケーキなども製造している。
お菓子や料理の材料としても使える幅広さもヨーグルトの魅力だ。

進化を続ける「岩手のヨーグルト」は、これからも注目されそうだ。