NPO法人「らいおんはーと」が運営する「365日子ども食堂 「NUKUNUKU(ぬくぬく)」(江戸川区鹿骨2)で4月14日・28日、高校生が主体となり企画から運営まで行う子ども食堂が行われた。
 昨年、滋慶学園高校(西葛西)2年生有志と教師による「滋慶学園子ども食堂」を開催し、シリーズ第2弾として都立江戸川高校と私立関東第一高校の女子生徒3人による「江戸関JK子ども食堂」を企画。きっかけは、同NPO理事長の及川信之さんが都立江戸川高校へ「子ども食堂」をテーマに出前授業した際、興味を持った高校生が、関東一高の友人と共に週1回、無料塾の講師ボランティアを半年前から手伝うようになり、「子どもたちとの思い出作りに」と企画を及川さんへ提案し、実現した。(江戸川経済新聞)

 4日のメニューはカレーライス、フルーツヨーグルト。紙にクイズが書いてあり、その答えによって次のクイズが書かれた紙の隠し場所が分かる「謎解きゲーム大会」も行った。
 28日のメニューはひき肉、シソ、ハム、チーズ、キムチなどの具材を用いたギョーザ。手作りのサイコロを投げ「手を使わずルーズソックス早脱ぎ」「絵だけでしりとり」「暗算を早く答えるか」など、マス目に書かれたお題にチャレンジする「巨大すごろく」を行った。

 両日共、未就学児から小中学生、大人を含む25人ほどが参加した。参加者からは、
「謎解きが難しかったけど、とても楽しかった」「ギョーザをお姉さんと手作りできてうれしかった」などの声が聞かれた。

 企画した関東第一高校3年・玉泉ハルさんは「自校の文化祭より、子どもを楽しませられるアクティビティーを考えるのが難しかった」、江戸川高校3年・横井愛弓さんは
「想像していた3倍以上楽しいと子どもの素直な反応があってうれしかった」、同・米村悠さんは「ギョーザを250個作ったが、子どもたちが何種類も具を混ぜたり、皮を重ねて作ったりするのは創意工夫があって面白かった」と、それぞれ話す。

 3人とも「子ども食堂=学校に行きづらい子、落ち込みがちな子どもが来ているイメージだったが、明るく子どもが近寄ってくれて、話しかけやすかった。ボランティアというより親戚の家に遊びに行く感じで、子ども食堂のイメージが変わった」とも。