小冊子「ZINE(ジン)」を展示する「ZINE展示発表会」が5月18日、八戸市美術館(八戸市番町)で開かれた。(八戸経済新聞)

 同館と八戸ブックセンター(六日町)が主催。「HACHINOHE ZINE CLUB」のメンバー16人が、詩集や小説、エッセー、写真集、コミックなどさまざまなジャンルのZINEを展示・販売した。来場者はZINEを手に取り、作家に話しかけたり、作品を購入したりして過ごしていた。

 同センターでは昨年10月から、ZINEを制作する市民による交流会を月1回開き、制作したZINEを持ち寄ったり、印刷機器の使い方を教え合ったりして交流を深めてきた。現在は同センターが9月29日にマチニワ(三日町)で開く「本のまち八戸ブックフェス2024」での合同販売に向け、参加者がそれぞれのZINEの制作に取り組んでいるという。

 HACHINONE ZINE CLUBの深谷桃子さんは「自分の中の悩みや迷いをそのまま表現できるZINEという方法に居心地の良さを感じる。以前はSNSなどで自分の思いを発信していたが、手に取って物理的に本でやりとりするコミュニケーションの方が自分に合っている気がする」、同センターの太田博子さんは「ZINEという小さなメディアを皆さんに親しんでもらい、自分で作ったり買ったりするなどして楽しんでほしい。SNSとは違った情報発信ができるメディアとして、皆さんに知ってもらえれば」と話す。