著名監督がリレー方式でつなぐ「別府短編映画プロジェクト」の第7作製作記者発表が5月21日、豊後大野市役所で行われた。(大分経済新聞)

 記者発表の様子

 別府ゆかりの有志から成る実行委員会が「映画の力で大分を元気に」をモットーに、企業・個人の支援を受け別府市を中心に短編観光映画を製作している。7作目は豊後大野市を舞台にNHKの朝の連続ドラマ「ブギウギ」の脚本を手がけた足立紳監督がメガホンを取り、主役に佐野弘樹さん、天野はなさん、スペシャルゲストに剛力彩芽さんを迎える。

 映画監督志望の男性が豊後大野市で出会った不思議な女性と繰り広げる旅路をコメディータッチで描く。足立監督らが「原尻の滝」「稲積水中鍾乳洞」などをロケ地に選び、5月21日にクランクインした。監督自身が感じたという豊後大野市の街や地元民のおおらかさを投影しながら今月27日まで撮影する。

 発表会場で佐野さんは「緑豊かで静かな街。風の音が聞こえるのが新鮮だった。役柄と同じく初めて大分へ訪れたため、その感覚を大切に演じたい」と話し、天野さんは「ロケハンに同行したが、全ての場所で撮影ができると思うほど美しい場所ばかりだった」と口にした。剛力さんは「台本を読んだ時点からとても楽しみにしていた。短編映画という短い時間でどう演じるか、役者としてもやりがいを感じた。次回はもっとゆっくり豊後大野市を堪能したい」と笑顔で述べた。

 足立監督は「観光地のPR動画ではなく観光映画として面白い作品を作りたい。この作品は豊後大野市の役所の方、地元の方たちとみんなで一緒に作っている感覚でとてもロケが楽しい」と話した。

 タイトルは未定。豊後大野市にある「エイトピアおおの」でプレミア試写会を行い、2025年春に「別府ブルーバード劇場」で公開予定。