焼酎を集めたカクテルバー「/DRAFT」(渋谷区恵比寿南1)が5月1日、恵比寿駅近くにオープンした。(シブヤ経済新聞)

 店内の様子

 恵比寿と中目黒でシーシャバー「Yellow」を展開するBurenai(恵比寿南1)の新店。日本で古くから飲まれ、「日本ならではの発酵と蒸留技術を用いて生み出される特有の風味と味わいで世界中から注目を集めている」(同社)ことから、焼酎の魅力を発信することを目的に同店を立ち上げた。

 ターミナル駅で多くの人が来街し飲食店やオフィスも多く「活気がある」ことに加え、恵比寿ガーデンプレイスのリニューアルや「ユニクロ」の出店など「街として新たな局面を迎えており、新しいスタンダードのスタート地としてぴったりだと感じた」として、恵比寿に出店した。老若男女問わず「新しいものへの好奇心が旺盛な人」をターゲットに、1軒目・2軒目・締め問わず「さまざまななシーンで使える」ような店作りにしたという。

 店舗面積は15.26坪。席数はカウンターやテーブル席、個室、スタンディングシートで20席を用意。店舗は、「和の設計手法」に石やステンレスなど「現代的な素材」を組み合わせることで「二重構造体の美や楽しさ」を表現した。

 「香り系」と呼ばれるフルーツや花など従来とは異なる香りの焼酎やたるで熟成させる「熟成系」などさまざまなタイプが登場している焼酎を「カクテル」で発信。個性的なメニュー名や低アルコールのものも用意するなど、飲みなれていない人でも気軽に楽しめるようにする。

 オープン時は、リカーショップ「NOMURA SHOTEN」(台東区)などを展開するバーテンダー野村空人さんが監修したカクテル8種類などを提供する。メニューは、麦焼酎にチャイシロップを合わせる「スパイシーパロサントサワー」(1,300円)、米焼酎をベースにラズベリーと和光茶を合わせてアールグレイの香りがするクリームチーズのエスプーマをトッピングする「和光茶とクリームチーズのサワー」(1,400円)、たる熟成の黒糖焼酎をベースにみかんとレモンのジュース、甘口のシェリーなどを合わせる「ふわっと黒糖ウイスキーサワー」(1,500円)、ルバーブのエスプーマをのせたバニラアイスに芋焼酎をかけてフランベ(火をつけてアルコール分を飛ばす)する「とろけるバニラとバナナのデザートカクテル」(1,400円)、ココナツウオーターで抽出したジャスミン茶にラベンダーとユズを組み合わせたノンアルコールの「初夏のラベンダー畑」(1,200円)など。期間などは未定だが、今後も生産者やバー、バーテンダーなどとコラボレーションしたメニューを提供していく。

 フードは、ラーメン用の細麺を使う「牡蠣(かき)と青海苔(のり)のネギまみれ焼きそば」(1,800円)、「鳥ハツと春菊のスパイシー炒め」(1,400円)、スモークサーモンやチーズを使う「イクラとサーモンの親子丼リゾット」(2,200円)など、フレンチ「36.5℃ Kitchen」(上原1)の宮本岳シェフと「nanca」(上原1)の萩原ちひろシェフが監修したメニューをラインアップする。客単価は5,000円〜8,000円。

 営業時間は17時〜翌2時。