和歌山県在住の小説家・宇野碧さんのサイン会が5月5日、「WAY書店」田辺東山店(田辺市東山1、TEL 0739-81-2182)で開催される。(和歌山経済新聞)

 3月に発売された宇野碧さんの「繭の中の街」書影

 宇野さんは1983(昭和58)年、兵庫県生まれ。2013(平成25)年に和歌山県に移住した。2022年に和歌山県の梅農家を舞台にラップバトルを絡め、親子愛を描いた小説「レペゼン母」で第16回「小説現代長編新人賞」(講談社主催)を受賞。2023年7月に2作目の「キッチン・セラピー」(講談社)を刊行した。3月に刊行した3作目「繭(まゆ)の中の街」(双葉社)は、宇野さんが生まれ育った神戸を舞台に、さまざまな形の「出会い」と「別れ」を描いた7本の短編小説集。

 サイン会は3作目の発刊を記念し、同書店が企画。当日、参加者は宇野さんの配信型エッセー「私的神戸案内」が読める。

 同店書籍担当者の田原敢士さんは「宇野さんの作品は、3冊それぞれ異なる雰囲気が楽しめる。読み比べるのも楽しい。作家と直接話せるチャンスなのでぜひ参加してほしい」と呼びかける。

 14時開始。参加券は宇野さんの著書の購入者に配布する。