居酒屋「炭焼家てんぷす」(宜野座村宜野座、TEL 098-968-5808)が5月18日、20周年を迎えた。(やんばる経済新聞)

 居酒屋「てんぷす」が提供する料理

 2004(平成16)年に、で沖縄県内のリゾートホテルに勤務していた日本料理出身の金城善彦さんが28歳で独立開業し、外国人住宅街とペンション街の一角に開いた同店。沖縄料理と炭火焼き料理をメインに提供する。

 約20坪の店内に、カウンター席6席、テーブル席24席を設ける。宜野座村産を中心とした野菜や、地元漁師から直接仕入れる魚介類を使い、地産地消に重きを置く。利用客は地元客と観光客が半々で、40〜50代が中心だという。

 これまでの20年間について、金城さんは「オープン当初は沖縄県外の食材を多く取り寄せていたが、地域の農家や漁師から地元の食材の良さを教えてもらい、私自身その魅力を再認識した。オープンから5年後に現在のコンセプトに変更して以来、地域や地元に対する思いが強くなっていった」と話す。

 人気メニューは「エビのサクサク揚げ」(1,080円)で、近海魚の刺し身や「宜野座産紅豚の自家製みそ漬け焼き」(980円)、自家製の豚の塩漬けを入れた「ソーメンチャンプルー」(950円)や「宜野座もずくのとり唐揚げ」(850円)、「Newスペアリブ」(1,680円)など60種類をそろえる。料理に使うだしは毎日引き、自家製のラー油やしょうゆを使うという。

 ドリンク類は、生ビール(640円)やハイボール(600円)、泡盛(650円)、酎ハイ(500円)など。

 金城さんは「私の思いに賛同してくれる仲間やお客さまのおかげで続けることができ、感謝している。生産者の顔の見える食材を使い、料理にしてお客さまに紹介することが私の役目。20年間の答えとして、地元の食文化を継承していきたいという自分自身の軸が固まった。これからの10年は、料理を通して若い世代や子どもたちに地元の食の魅力やその歴史を伝えていきたい」と話す。

 営業時間は17時〜24時(水曜・木曜は23時まで、日曜は22時まで)。月曜・火曜定休。