2024年6月12日に【iシェアーズ Nifty 50 インド株 ETF】(銘柄コード:201A)が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

新しいETF組成の思い

ご存じの通りインドは今最も急成長している国の一つで、IMFの見通しによると、2027年にはドイツを抜いて世界3位の経済大国になる見込みです[1]。インドの成長の要因としては、世界No.1を誇る人口や政府による積極的なインフラ設備投資、インド政府の政策に後押しされた製造業の発展等が挙げられます。特に注目すべきなのが人口の内訳で、なんとインドの全人口の半数は25歳以下であり、生産年齢人口も中国を抜いて世界No.1になる見込みです。

[1] 出所:IMF World Economic Outlook, 2024年1月末時点

出所:World Population Review, 2023年10月末時点

インド政府も経済のさらなる発展を後押しすべく様々な政策を打ち出しており、2024年度のインフラ設備投資に対する予算案はGDPの3.4%に匹敵する11兆ルピーに上るほか、2020年から導入されたPLIスキーム(国内外産連動型インセンティブ・スキーム)と呼ばれる製造業の主要な分野に対する国内投資や海外直接投資(FDI)の増進を目的とした金銭的な投資インセンティブ・プログラムは、インド国内における海外企業の誘致と国内生産増強を強力に後押ししています。

これだけ勢いがあり世界から注目を集めるインド株ですが、多くの投資家様が参考にする「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」での採用比率は、インドの世界のGDPや時価総額に占める比率を下回っております。そこで、このギャップを埋めるため、投資家様のポートフォリオ構築にて活用いただけるよう、インド株に小額から低コストで投資できるETFを組成しました。

<「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」、世界のGDP、および世界の時価総額にてインドが占める比率>

出所:IMF、ブルームバーグ、2024年4月末時点。「MSCI オール・カントリー指数」:「MSCI ACWI Index」。GDPは2023年時点の米ドル建ての名目GDPを使用

新しいETFの特徴

新興国は一般的に先進国市場よりも政治や経済、社会情勢の変動が大きくなる場合がある一方、インドは海外投資家のアクセスを制限していることもあり、個別株や市場環境に関する情報にアクセスすることは容易ではありません。

こちらのETFはインドの代表的な株価指数であるNifty 50への連動を目指すことで、リスクを分散しながら魅力的なインドの成長に投資ができる銘柄となっております。

また、本ETFは、東証上場のインド株ETFの中で、信託報酬率は最も低い0.385%(税抜0.35%)になる見込みです。
(ブラックロック調べ、2024年5月13日時点。東証上場のインド株を主要な投資対象とする指数に連動するETFを比較。費用の詳細は投資信託説明書(目論見書)をご確認ください。)

なお、本ETFは新NISA成長投資枠対象商品として届出予定です。

連動する指数の特徴

Nifty 50はインド経済全体の動きをカバーすることが可能な、インドの代表的な株式指数です。ナショナル証券取引所に上場している代表的な銘柄の中から主要な企業50社を時価総額・流動性・浮動株⽐率等の基準で選定し、浮動株調整後時価総額加重方式にてウェイト付けされます。

連動指標のパフォーマンス

出所:ブルームバーグ、ブラックロック、2024年4月末時点。2004年4月1日を100として指数化

<年次リターン>

出所:ブルームバーグ、ブラックロック、2024年4月末時点。

【参考情報】

● 情報ベンダーコード
(ETFコード)
Quick:201A/T、Bloomberg:201A JT Equity、Refinitive:201A.T
(対象指標)
Quick:201A、Bloomberg:N50JPNTR Index、Refinitive:201A

● 対象指標の算出要領
https://www.niftyindices.com/Methodology/Method_NIFTY_Equity_Indices.pdf