日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」。その生誕70周年記念作品で、日本で製作された実写のゴジラ映画としては通算30作目となった『ゴジラ-1.0』(公開中)のパッケージが5月1日(水)に発売される。「ゴジラ」の大ファンである山崎貴が監督、脚本、VFXを手掛けた渾身の1作となった本作は、第96回アカデミー賞でアジア映画初となる視覚効果賞を受賞し、累計興収74.5億円突破するなど大ヒットとなり、“ゴジラ旋風”を巻き起こした。

MOVIE WALKER PRESS編集部では、今回発売される商品のうち「Blu-ray豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 同梱4枚組」をいち早く入手!ファン垂涎の特典が付属した豪華仕様のパッケージを早速開封してみた。

■ど迫力なゴジラのアウターケースにテンション爆上がり!

本作のタイトルにある「-1.0」の読みは「マイナスワン」。舞台は戦後の日本で、戦争によって焦土と化し、なにもかもを失い文字通り“無(ゼロ)”になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。ゴジラはその圧倒的な力で日本を“負(マイナス)”へと叩き落とすが、戦争を生き延びた名もなき人々は、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。

“令和”初のゴジラ映画となった本作では、神木隆之介が戦争から生還するも両親を失った主人公の敷島浩一役、浜辺美波が焼け野原で浩一と出会うヒロインの大石典子役と、NHK連続テレビ小説「らんまん」の名コンビが再共演したことも話題に。そのほか山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介と実力派豪華キャストが脇を固め、アクション超大作としても人間ドラマとしても見応えのある作品となった。

まずBlu-ray豪華版のパッケージを見ると、いまにも動きだしそうなゴジラのビッグフェイスが配されていて、そのインパクトに心が躍る。それを手にしてみると、その分厚さと重みに期待度が爆上がり。

そしてゆっくりと中身を開いていくと、4枚のディスクにもゴジラが!さらにディスクを外すと、これまた町を破壊するゴジラが降臨し、思わず「おお!」と声が出てしまう。
続いて本編4K Ultra HD Blu-rayディスクに注目。従来のブルーレイディスクには収録できない4K/HDR(ハイダイナミックレンジ)の映像は、解像度、光の強さや色の量が格段に違うことで、よりリアルな迫力に満ちた映像クオリティを家庭で再現できる。これなら世界で評価された大迫力のVFXを家で楽しむことが可能となる。

■撮影メイキングやVFX映像まで、貴重映像が満載の特典ディスク

今回収録される特典ディスクには、数々の秘蔵映像が収められている。例えばここだけでしか観ることができないメイキング映像では、山崎貴監督や神木隆之介らキャストのインタビューと撮影風景を通して、ゴジラの出現から、ゴジラとの戦いに大苦戦している模様までが、それぞれの関係者の言葉で語られている。そして本作ならではの特殊な撮影方法など制作の裏側にも迫っていく。

世界が高く評価したVFXのメイキング映像では、山崎監督こだわりのゴジラのデザインや特徴、ゴジラとの闘いで大きな戦力となる戦艦や戦闘機の映像制作の過程、モーションキャプチャやCGテストなど最新のVFX映像の制作過程の模様が収められている。さらに豪華キャストたちが登壇した数々のイベントや、歴代ゴジラの監督と山崎監督が対談したトークショーの映像集や、公開記念特番までを収録。そしてなんと!2024年1月12日に映画館で公開された白黒版『ゴジラ-1.0/C』(公開中)の本編も入っているのも豪華版ならではの特典だ。これはうれしい!

また、一番テンションが上がったのが、60ページを超える大ボリュームの特製ブックレットと、ゴジラとの闘いで重要な作戦となる「海神(わだつみ)作戦」を説明するシーンで使用された「特設災害對策資料綴」の縮刷版だ。表紙は墨で書かれた達筆な文字で、開いてみると印刷のにじみ具合も時代を感じさせる。これを手にすると、まるで映画のなかのワンシーンに飛び込めたような気分になれそう。

2023年に公開された日本国内実写映画として興行収入1位を記録した本作は、同年12月にはアメリカでも公開され、北米で公開された外国語映画として興行収入1位をマークしただけではなく、全米で公開された歴代邦画実写作品の興行収入1位となるなど、まさに記録づくしの結果を残した。賞レースでもその勢いは留まらず、第47回日本アカデミー賞では最多12部門で優秀賞を受賞し、日本映画として初の快挙となるアメリカの第96回アカデミー賞の視覚効果賞に輝いた。折しもGWということで、ぜひこの歴史に名を刻んだ秀作を、自宅にて充実のコンテンツと共にたっぷりと堪能していただきたい。

文/山崎伸子