震災からの復興へ願いを込めて、毎年恒例の八重桜まつりを前に石川県津幡町の倶利迦羅不動寺では16日、厄除け念仏赤餅つきが行われました。

念仏を唱えながらつくこの赤餅は、「貪(むさぼり)・瞋(いかり)・痴(おろかさ)」の三毒(さんどく)を取り除くとされ、倶利伽羅峠で悪さをする猿に与えたところ、二度と悪さをしなくなったという言い伝えがあります。

日本三不動の一つ、倶利迦羅不動寺では津幡町の矢田富郎町長らが参加し念仏が唱えられる中、赤餅をつきました。

倶利迦羅不動寺・五十嵐光峯住職「言い伝えのとおり災難除けのお餅なので、大きな災難を小さな災難へ、小さな災難を無難へと転じ、前向きに一歩でも前進していけるような、そんなお餅になってくれると思う」

倶利迦羅不動寺の周辺にはおよそ6000本の八重桜が植えられていて、これから見ごろを迎えます。

八重桜まつり実行委員会・高倉明委員長「ここ数年コロナもあったし、そんな中で今回の震災。住職からはこんな時だからこそみんなの安寧を願って行ったほうがよろしいんじゃないかと」

地震から前へ進むきっかけに。倶利迦羅さん八重桜まつりは20日から29日まで行われます。