東京・台東区にある大手百貨店で“わけあり商品”のセールが行われています。会場に訪れた多くの人がこの物価高で固くなった財布のひもを緩め、少しでも節約をしようとまとめ買いする姿が見られました。

松坂屋上野店で開催中の「食品もったいないセール」では5月24日までの期間中、会場に約12万点もの、賞味期限間近など理由はあるけれども消費には問題ないという“もったいない”食品がお買い得な値段で販売されています。

賞味期限が翌月に迫る「そば(乾麺)」は約6割引きで130円、パッケージが変更となったレトルトスープのセットは約3割引きの2160円で販売されています。

会場では続く物価高を背景に、割引商品をかごいっぱいに詰め込む客の姿が見られました。

来店客:「(最近は)全てが倍近い金額になっている。油にしても生ものにしても全てが(高い)。前だったら(1回の買い物で)3000円ぐらいで買えたものが、今だと5000円ぐらいになっていると感じる。ここはいいものが安く買えるので来ている」

来店客:「きのうはキャベツがすごく高かった。半分で180円。でもずっと買っていなかったので、思い切って買った。キャベツが高い時は他のものを抑えて、金額をその中で済ませるようにしています」

会場にはさらなる割引コーナーも設置されています。催事場の一角にある商品は、その日の予想最高気温によって割引率が変わるというものです。この「暑い日気温連動セール」と銘打たれたコーナーでは、対象商品が前日発表の東京地方の予想最高気温が25℃以上なら5%、27℃以上なら10%引きとなります。

松坂屋上野店 催事担当 山田隆之さん:「すでに値上がっている商品もたくさんあるが、今後値上げが予想されている商品も一部あって、そういったものをお客さまが知っているのか、大量買いで求めるお客さまが多くいました」

続く物価高を乗り越えようと、お買い得商品をまとめ買いして節約するなどの動きは続きそうです。