焼酎の「五島芋」「五島麦」を製造する長崎県五島市三井楽町の五島列島酒造(三﨑清一郎社長)は27日、同町の遣唐使ふるさと館で「新酒まつり」を開き、この時季限定の焼酎を求めるファンでにぎわった。
 同社は2008年に設立。市民に地元の焼酎を知ってもらおうと14年から蔵開きを始め、22年から五島の食や特産品も同時に楽しめる「新酒まつり」として開催している。
 23年仕込みの芋焼酎「五島芋」の新酒や蔵出し原酒を限定販売。新酒など6種類が100〜200円で試飲できるコーナーもあり、参加者は香りや味を比べながら、お気に入りの焼酎を買い求めていた。
 埼玉県川口市から観光で訪れた会社員、鈴木教之さん(48)は揚げたキビナゴをつまみに6種類を試飲し「蔵出し原酒のがっつり感が新鮮な感覚」と満足げ。子ども向けの遊具を置き、飲食ブースや抽選会もあり、多くの家族連れでにぎわった。