街歩きをしながら平和や憲法を考える「憲法さるく」が4日、長崎市内であった。約50人が長崎原爆の爆心地に近い城山地区の被爆遺構などを訪ね歩き、平和の尊さをかみしめた。
 護憲派の市民団体「県九条の会」が主催し18回目。講義やデモとは違う街歩き形式で、若い世代にも平和憲法について考えてもらおうと、憲法記念日(3日)とこどもの日(5日)に合わせて開いている。
 ガイドは同市の胎内被爆者、陸門良輔さん(78)。松山町の爆心地公園を出発し、約2時間半かけて城山地区の防空壕(ごう)や市立城山小の「少年平和像」「被爆校舎」などを巡った。
 このうち、若草町の八幡神社では「(当時の)城山国民学校で被爆し生き残った先生と児童たちは、ここに集まって安否確認をした」と説明。終戦直後の子どもたちの苦労や街の様子を解説し「同じように苦しむ子を出さないためにも、戦争は絶対にしてはならないし、核兵器を作ってはいけない」と語った。