月の観光資源化や景観美の発掘を目指す第10回「全国名月サミット」が9月、長崎市尾上町の出島メッセ長崎で開かれる。本県開催は初めて。これに合わせ、市は知られざる名月にスポットを当てようと、「名月フォトコンテスト」の作品を5月1日から7月31日まで募集する。
 サミットは一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」(埼玉県)が2016年から開催。同法人は「日本新三大夜景都市」の認定もしている。
 16年3月に富山県黒部市であった第1回サミットでは、長崎市の稲佐山から望む月を「日本百名月」に認定。島根県出雲市であった昨年の第9回では、関係自治体や企業の関係者らが月を観光に活用した事例発表や名月観賞などを実施した。長崎市でのサミットは、「中秋の名月」翌日の9月18日に開き、夜景と満月の視察などを計画している。
 一方、名月フォトコンテストは市内で撮影した月を題材とした作品が対象。交流サイト(SNS)のインスタグラムの投稿か、市のメールを通して誰でも応募できる。作品のストーリーや独創性などを審査する。上位10点の入賞作品には長崎の特産品を贈り、市ホームページや市庁舎などで公開する予定。
 鈴木史朗市長は4月25日の定例記者会見で「サミットを通じて、県内外に長崎市の名月をPRし、観光活性化や夜景観光を推進したい」と述べた。