浦上署は12日、ニセ電話詐欺を未然に防いだとして、長崎市の「ローソン長崎昭和3丁目店」のアルバイト従業員、近藤輝莉(きらり)さん(20)と諸岡樹理子さん(20)=いずれも県立大シーボルト校3年=に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、5月22日午後6時ごろ、来店した70代男性が「アップルギフトカード4万円分」と書かれたメモを見ながらカードを購入しようとした。対応した諸岡さんは高額購入を不審に思い、近藤さんに相談。詐欺を疑った近藤さんが、男性に説明した上で警察に通報して被害を防いだ。男性はパソコンのウイルス除去費用としてカードの購入を指示されたという。
 同署で下田健一署長から感謝状を受け取った近藤さんは「情報システム学部なのでパソコンの修理費用名目の詐欺があることを知っていた。学んだことが人の役に立ってよかった」、諸岡さんは「今後も不審に思ったら積極的に声をかけたい」とそれぞれ話した。