三重県知事を乗せた公用車が去年11月、交通違反で摘発されていたことが分かりました。

 三重県では「ACTION38」と名付けられた、横断歩道では歩行者優先を訴えるキャンペーンを展開するなか、三重県知事が同乗していた公用車が一時停止の交通違反をしました。

 三重県によりますと去年11月、津市の総合文化センター前で三重県の一見勝之知事を乗せた公用車が横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいたにもかかわらず、止まることなくそのまま走り過ぎました。

 公用車の運転手は違反を目撃したパトロール中の警察官に呼び止められ、現場で一時停止義務違反の切符の交付を受けました。

 違反した際、公用車には一見知事も乗っていましたが、警察官が運転手を呼び止めた際にはすでに車を降りた後だったということです。

取材を基にしたイメージ

 当時、一見知事は後部座席に、秘書は助手席に座っていましたが違反には気がつかなかったということです。

 翌日になり運転業務を受託している企業から報告があり、初めて把握したとしています。

 運転手はその後、担当業務から外れました。

「ACTION38」を展開している中での違反

ACTION38のチラシ

  三重県は2019年、JAFの調査で信号機のない横断歩道での一時停止率が3.4%と全国ワーストでした。

 このような事態を受け、三重県は県警と共におととしから「横断歩道は歩行者が優先」などとする、道交法第38条に掛け「ACTION38」というキャンペーンを展開しています。

 一見知事も旗振り役の1人である中での公用車の運転手による違反でした。

 「県の税金で雇われている人なので、模範を示さないといけない」(三重県民)

 メ〜テレは秘書課を通じて、一見知事に今回の件についてコメントを求めましたが「知事は県外に出張中でコメントは用意できない」と返答しています。