今年もそうだが、メンバーの多くが1勝馬ということも珍しくないが、それでもユーバーレーベン、ウインマリリン、モズカッチャン、チェッキーノ、デニムアンドルビー、サンテミリオンなど、オークスでも活躍する馬がしばしば現れている。本番を展望する上で見逃せない一戦だ。

1.距離延長組が活躍

 過去10回で距離延長の馬は[7-8-8-93]で複勝率19.8%。対して、同距離の馬は[2-2-2-39]で複勝率13.3%。距離的に短縮で臨んでくる馬は少ないが、開幕週のスピード勝負ということもあり、今回が延長となる馬の方が優勢だ。

2.未勝利上がりは通用しにくい

 過去10回で、前走が重賞だった馬が複勝率25.5%、前走が1勝クラスだった馬が複勝率16.9%で、前走が未勝利だった馬は複勝率11.8%。3歳の春にもなると、未勝利勝ち直後の馬が、既に上のクラスを走っている馬相手にいきなり互角以上に渡り合えるケースは多くない。

3.妙味は先行馬

 昨年は7番人気のゴールデンハインドが逃げ切り。一昨年も前残りの競馬となり、4角2番手で回ったシンシアウィッシュが9番人気で3着。また、21年は4角2番手だったスライリーが14番人気で2着に激走した。昨年、2番人気で5着だったドゥムーランのように、特に近年に関しては追い込みが不発となり、先行した伏兵が台頭することが多くなっている。

 エルフストラックは前走のフラワーCで逃げて5着。まだ1勝馬だが、ここに入ると力上位と言えるだろう。距離も未勝利勝ちが2000m。勝ち切れないが、相手なりに走れるところもあり、ここは勝ち負けを期待したい。