京都競馬場では27日(土)にユニコーンSが行われ、ラムジェットが東京ダービーへの優先出走権を手にした。今年から大きな改革があり、注目を集めているダート路線。きょう29日(月)には園田競馬場で兵庫CSが行われ、現地時間4日(土)にはケンタッキーダービーが開催されるなど、GW期間中はダート路線がアツい!

■新たに3歳短距離王者決定戦にリニューアルした兵庫CS

 29日に園田競馬場で行われる兵庫チャンピオンシップは、これまで1870mの距離で行われ、ジャパンダートダービーの前哨戦だったが、今年から1400mへと距離を短縮。新たに3歳馬の短距離王者を決する一戦となり、レースの性格が大きく変わった。

 初年度には、同じ舞台で重賞を勝っているイーグルノワールが武豊騎手を背に参戦するほか、世界的名手のモレイラ騎手がエートラックスの手綱を執る。対する地方馬も前哨戦を制したリケアサブル、ギガースなどが虎視眈々。豪華メンバーによる争いとなった。

■春のマイル王者決定戦かしわ記念

 1日は船橋競馬場でかしわ記念。これまでは祝日に行われていたが、今年は平日ナイターで行われる。

 フェブラリーS覇者ペプチドナイルを筆頭に、昨秋にJBCクラシックを制したキングズソード、GI/JpnIで3度の2着があるクラウンプライドなど、JRA勢は今回も強力布陣。対する地方馬は復活期すJpnI馬カジノフォンテンとキャッスルトップをはじめ、船橋巧者ギガキング、南関東3冠馬ミックファイアなど。

 GI/JpnI馬5頭が顔を揃えた好メンバーで、熱戦を期待したい。

■スポーツの中で「最も偉大な2分間」

 日本時間の5日早朝にはアメリカのチャーチルダウンズ競馬場で、米国競馬の大一番・ケンタッキーダービーが行われる。

 今年は日本から2頭が参戦。フォーエバーヤングは昨秋のデビュー戦を快勝すると、2戦目のJBC2歳優駿で早くも重賞初制覇を飾り、全日本2歳優駿でJpnIタイトルも手にした。今年はサウジダービー、UAEダービーと中東を転戦。ここまで無傷の5連勝と底を見せておらず、歴史に名を残す可能性も十分ある。

 もう一頭のテーオーパスワードは伏竜Sの覇者。重賞は初挑戦になるが、ここまで2戦2勝と未知の魅力を秘めている。カナダの名手・木村和士騎手を背に、こちらも快挙を狙う。

 また、ケンタッキーダービーの前日に開催されるケンタッキーオークスデイには、7RのアリシーバSにテーオーサンドニが出走予定。坂井瑠星騎手が手綱を執る。

■今年から5月上旬に移設した名古屋グランプリ

 今年から名古屋大賞典と開催時期が入れ替わる形で、6日(月)に名古屋グランプリが行われる。

 現時点で出走馬は流動的だが、暮れの同レースを制したディクテオンが岡部誠騎手を背に連覇を狙うほか、武豊騎手とタッグを組んでJpnI馬ノットゥルノが出走予定。6月に大井競馬場で開催される帝王賞に向けての前哨戦としても見逃せない一戦となるだろう。

■そのほかにも重賞多数!

 今年からJpnI格上げになった東京ダービーへの前哨戦として、1日(水)に園田で西日本クラシック、2日(木)に船橋で東京湾Cが開催。ほかにも、3日(金)には東海優駿に向けても注目の駿蹄賞が名古屋で行われるなど、ダートがアツい。

 NHKマイルCや京都新聞杯など、芝のビッグレースも続くが、GWはダート競馬に注目してみてはいかがだろうか。