世間はゴールデンウィーク。連休後半に突入し、旅行や帰省で移動中の人もいることだろう。各地でビッグレースが行われるこの期間、騎手も全国を飛び回って騎乗。中でも坂井瑠星騎手は国内のみならず、海外でもレースや追い切りに騎乗しており、並外れた移動距離となっている。

 直近2週間のスケジュールを見ると、その目まぐるしさが伝わってくる。4月20日(土)は東京競馬場でオアシスSなど11鞍、21日(日)は京都競馬場で9鞍。週明けにはアメリカへ渡り、現地時間の24日(水)はケンタッキーダービーに出走するフォーエバーヤングの追い切りをつけて、週内には日本へと帰国した。

 27日(土)は京都競馬場でユニコーンSなど11鞍に乗り、28日(日)はシャティン競馬場で香港チャンピオンズデーの2レースに騎乗。1日(水)は船橋競馬場のかしわ記念で、ウィリアムバローズとタッグを組んだ。この後は再び渡米して、現地時間3日(金)にチャーチルダウンズ競馬場で行われるアリシーバSでテーオーサンドニ、翌日4日(土)にはケンタッキーダービーでフォーエバーヤングの手綱をとる予定になっている。

 4月20日(土)からケンタッキーダービーが終わって帰国するまで、おおよその移動距離を調べてみると、なんと約48,900km。地球一周が約40,000kmなので、はるかに超える距離を移動している。ハードスケジュールの中で、騎乗を続けている坂井瑠星騎手。今週末はその努力が実って、日本馬初&日本人騎手初となるケンタッキーダービー制覇を期待したい。

【坂井騎手のスケジュール】
■4月20日(土) 東京競馬場
↓(約500km)
■4月21日(日) 京都競馬場
↓(約10,800km)
■4月24日(水・現地時間) 米国・チャーチルダウンズ競馬場
↓(約10,800km)
■4月27日(土) 京都競馬場
↓(約2500km)
■4月28日(日) 香港・シャティン競馬場
↓(約3000km)
■5月01日(水) 船橋競馬場
↓(約10,500km)
■5月04日(金・現地時間) 米国・チャーチルダウンズ競馬場
■5月05日(土・現地時間) 米国・チャーチルダウンズ競馬場
↓(約10,800km)
■帰国へ

※距離は各競馬場間のおおよその距離で、トレーニングセンター〜競馬場間の移動等は考慮しない。