昨年の青葉賞を制したスキルヴィングの半妹となるジークルーネ(牝3、美浦・栗田徹厩舎)が、土曜東京6Rの3歳1勝クラス(芝1400m)で2勝目を狙う。

 ジークルーネは父キズナ、母ロスヴァイセ、母の父シンボリクリスエスの血統。半兄のスキルヴィングは昨年の青葉賞の覇者。続く日本ダービーでも2番人気に支持されたが、17着で入線後に倒れ、急性心不全のため死亡した。曾祖母は名繁殖牝馬のソニンクなので、近親にはロジユニヴァースやソングライン、ディアドラなど、活躍馬がズラリと並ぶ。

 昨年10月の新馬(東京芝1400m)は好位からしっかりと脚を使い、2着に半馬身差の完勝。続くフェアリーSは12着に大敗したが、マイルへの距離延長が影響したのか、行きたがる面を見せていた。左回りの方が良さそうな印象も受けたので、参考外でいいだろう。今回の舞台は新馬と同じ東京芝1400m。それだけに巻き返しが期待できる。

 現3歳世代が絶好調のキズナ産駒の中でも、屈指の良血馬。「母の父シンボリクリスエス」はソングラインやアカイイトと同じなので、牝馬の成功配合ともいえる。まさに出世が約束された存在だけに、自己条件の今回は通過点としてほしい。