日本時間5日(日)朝に行われるケンタッキーダービー(3歳・米G1・ダ2000m)。「スポーツの中で最も偉大な2分間」とも評される大一番に、今年も日本から2頭が参戦する。1995年のスキーキャプテンから始まり、これまで計6頭が出走して6着が最高。今年こそ悲願の初制覇なるか。

 主な出走予定馬は以下の通り。

■フィアースネス(Fierceness、牡3、米・T.プレッチャー厩舎)

 現地の想定オッズでは3.5倍の1番人気。昨年のBCジュベナイルフィリーズ(米G1)を6.1/4馬身差で制したが、今年初戦のホーリーブルS(米G3)は追い比べで遅れて3着。だが、前走のフロリダダービー(米G1)では、1〜2コーナーからハナに立つと、そのまま13馬身半差を付ける圧巻の逃げ切り勝ちで、一気に主役の座に躍り出た。今回も持ち前のスピードで各馬を翻弄する。

■シエラレオーネ(Sierra Leone、牡3、米・C.ブラウン厩舎)

 デビュー2戦目のレムゼンS(米G2)は鋭く追い込んだが、ゴール前で先行馬の抵抗にあって僅差の2着。年明け初戦のリゾンスターS(米G2)では、大外を回って直線で一気に差し切り、水の浮く馬場を力強く駆け抜けて初タイトルを手にした。続くブルーグラスS(米G1)も余裕を残した差しきり勝ち。展開に左右されない堅実な末脚で、今回も米3歳の頂点を狙う。

■フォーエバーヤング(牡3、日・矢作芳人厩舎)

 デビュー2戦目のJBC2歳優駿で早くも初タイトルを手にすると、続く全日本2歳優駿を7馬身差で圧勝して2歳王者に輝く。年明けからは海外を転戦。サウジダービー(沙G3)は追走に苦労する場面もあったが、ゴール寸前で差し切って勝利。続くUAEダービー(首G2)は2馬身差で完勝した。ここまで無傷の5連勝。近年参戦した日本馬の中でもスケールは最も大きい。快挙を期待したい。

■テーオーパスワード(牡3、日・高柳大輔厩舎)

 今年1月の新馬戦を2馬身差で完勝。2戦目の伏竜Sでは果敢にハナを切ると、差し馬が台頭する流れをしぶとく粘ってアタマ差で連勝を決めた。今回はカナダの名手・木村和士騎手が手綱を執り、デビューから半年足らずでのG1勝ちを狙う。また、現地時間3日のアリシーバS(米G2)では帯同馬のテーオーサンドニが2着。僚馬の勢いも味方に付けて、強敵に挑む。

 発走予定時刻は日本時間の5日(日)7時57分。少し朝早くにはなるが、日本馬の激闘を見届けたい。