三菱自動車の新型1トンピックアップトラック「トライトン=写真」が、豪州とニュージーランドの安全性能評価「ANCAP」で最高評価となる「五つ星」を獲得した。最新の格付け基準で、ダブルキャブのピックアップトラックが最高評価を獲得するのは同車が初めてという。トライトンは45年間で約570万台を生産し、約150カ国で販売してきた同社の世界戦略車。豪州・ニュージーランドでは2024年3月に新型を投入した。

新型トライトンは衝突時の車体のエネルギー吸収と、キャビンの変形抑制を両立させた衝突安全強化ボディーを採用。高い乗員保護性能を実現するため設計したシートベルトや、8個のSRSエアバッグを搭載した。ANCAPの五つ星の獲得にあたり、クラッシュ時の乗員保護や歩行者の保護、安全支援システム性能などが総合的に評価された。

内外装デザイン、シャシー、ラダーフレーム、エンジンなどを一新し、23年7月にタイで発売した同車は、24年1月にフィリピン、同2月に日本でも投入済み。東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の新車の安全性能を評価する「ASEAN NCAP」でも五つ星を獲得している。


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