宝塚歌劇団は4日、宙組の全国ツアー公演「『大海賊』−復讐のカリブ海−」「Heat on Beat!(ヒートオンビート)−Evolution−」と、兵庫・宝塚バウホール公演「MY BLUE HEAVEN−わたしのあおぞら−」を、今年10〜11月に上演すると発表した。

宙組は昨年9月末に25歳団員が急死し、同10月からの全公演を中止。6月20日開幕の宝塚大劇場公演「Le Grand Escalier −ル・グラン・エスカリエ−」で、9カ月ぶりの再始動が決まっていた。同公演は当初の上演予定作から変更し、ショーのみの特別公演。今回、ツアーとはいえ外部の劇場や、バウ公演の上演が決まり、通常の興行体制に戻る形になる。

「大海賊」は01年に月組(トップ紫吹淳)で初演、15年には星組(トップ北翔海莉)で再演されており、9年ぶりの上演。宙組トップ芹香斗亜(せりか・とあ)、トップ娘役春乃さくらの主演作として、10月22日〜11月4日、神奈川・相模女子大学グリーンホールから鹿児島・宝山ホールまで、全国6カ所を回る。

「MY−」は入団9年目の風色日向(かぜいろ・ひゅうが)のバウ初主演作。今春上演予定だったが、団員急死の影響を受け、中止となっていた。10月12〜27日までバウホールで上演される。