交通問題に詳しい高山俊吉弁護士が10日、TBS系情報番組「ひるおび」(月〜金曜午前10時25分)に出演。自転車を走らせながら対向車の通行を妨げたとして、道交法違反(あおり運転)の疑いで逮捕された「ひょっこり男」と呼ばれる千葉県柏市、無職成島明彦容疑者(36)について言及した。

逮捕容疑は今年4月15日午後0時40分ごろ、柏市松ケ崎の市道で、千葉県内の50代女性が運転する乗用車に自転車で接近した疑い。柏市では1月以降、同様の危険な自転車走行に関する通報が千葉県警に40件近く寄せられており、署が関連を調べる。また、成島容疑者は埼玉県の同様な事件で道交法違反罪などに問われ、さいたま地裁で21年に懲役8月、罰金20万円の判決を受けた。

高山氏は成島容疑者の余罪について「かなり防犯カメラの普及もありますので、相当なところまでは把握する力は今は持っている。ただし全部を調べられるわけではないから暗数というんでしょうか。ここに出てきてない事件数もかなりあるだろうという気はします」と話した。

その上で「問題なことは特徴的なことなんですけど、この男の運転技能はかなり高いと思う。事故は自分では起こさない。相手の方に危険な状態を作っちゃう。自分自身は非常にみなさん見ていてヒヤリとするだろうけど、自分は上手く逃げている。だからこうやって繰り返す。自分もそこで自爆してしまったらおしまいですから。危険が周りに広がるっていうところに問題がある」と述べた。