<練習試合:藤代3−1昌平>◇29日◇宮代町総合運動公園野球場

昌平(埼玉)のエース左腕、石井晴翔(はるか)投手(3年)が、藤代(茨城)との練習試合に2番手で登板した。

3点を追う4回から4イニングを投げ、2安打無失点と好投した。チームは敗れたが、夏に向け上々の仕上がりを見せた。

力強い直球と大きく曲がるスライダーでテンポよく相手打線を打ち取った。「真っすぐは走ってはいたが精度がよくなかった。納得していない」と首をかしげたが、「変化球主体で行けたので、今日の投球は最低限だったと思います」と振り返った。

今年の昌平は強力な投手陣が武器だ。最速146キロ右腕の佐藤立羽投手(3年)や、関東大会で神奈川王者の武相を7回12奪三振に抑えた左腕の古賀直己投手(3年)などがいる中で、背番号1は石井が背負う。「自分は緊迫した試合や場面で最も力を出せる投手だと思っている」と胸を張る。「これからの練習試合や練習でも今日みたいに試合展開に応じた投球ができれば」と勝負の夏に向け最後の仕上げに入る。