日本相撲協会審判部は10日、東京・両国国技館で取組編成会議を開き、同所で開催される大相撲夏場所(12日初日)の初日と2日目の取組を決めた。

出場の可否が注目されていた横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)は、出場が決まり初日に新三役の小結大の里(23=二所ノ関)との好カードが組まれた。今年1月の初場所12日目以来の対戦で、この時は照ノ富士が上手投げで勝っている。スピード出世の若武者の挑戦を、今回も退けられるか。2場所ぶり節目の10度目の優勝がかかる土俵になる。

初日の大関陣は、豊昇龍(24=立浪)が新三役を目指す東前頭筆頭の熱海富士(21=伊勢ケ浜)と対戦。琴ノ若から改名した琴桜(26=佐渡ケ嶽)は平幕に陥落した大栄翔(30=追手風)と、貴景勝(27=常盤山)は自己最高位の東前頭2枚目に番付を上げた平戸海(24=境川)と当たる。陸奥部屋から音羽山部屋に転籍したカド番の霧島(28)は豪ノ山(26=武隈)の挑戦を受ける。

新入幕の欧勝馬(27=鳴戸)と時疾風(27=時津風)は、初日にぶつかる。十両以上の関取衆の休場者は、既に師匠や本人が初日からの休場を明らかにした返り三役の小結朝乃山(30=高砂)と、先場所110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士(25=伊勢ケ浜)の2人。初日は十両14番、幕内20番が組まれた。

初日の幕内取組は以下の通り(左が東)。

剣  翔−宝富士 

友  風−狼  雅

時疾風 −欧勝馬 

竜  電−美ノ海 

水戸龍 −錦富士 

一山本 −北勝富士

佐田の海−金峰山 

湘南乃海−正  代

玉  鷲−琴勝峰 

隆の勝 −御嶽海 

錦  木−翠富士 

阿武咲 −明  生

王  鵬−宇  良

翔  猿−阿 炎 

若元春 −高  安

豪ノ山 −霧  島

貴景勝 −平戸海 

大栄翔 −琴  桜

豊昇龍 −熱海富士

照ノ富士−大の里