<カヌー・スプリント:アジア選手権>◇19日◇第2日◇東京・海の森水上競技場◇各種目決勝

都内で開催中のパリ五輪予選を兼ねた国際大会で、強風のため4時間以上競技が中断されることになった。

この日は午前9時から競技が始まったが、強風のため複数の転覆が発生。五輪予選種目で11時5分開始予定だった女子カナディアンペアのスタート前に中断が決定した。

その後、競技再開は午後3時20分になると発表された。もう1つの五輪予選種目の男子カヤックペアは午後3時30分開始予定。

国際連盟カヌースプリント委員長も務める日本連盟の古谷利彦専務理事は、「五輪予選ということも考え、国際カヌー連盟としても、これはIOCのイシューになることも予測される。なるべくよいコンディションでやるため、レースを4時間程度延期する。カヌーは自然のなかでやるスポーツとして、いたしかたない面もある」と説明し、理解を求めた。

中断前の時点では、男子カナディアンペア500メートルの橋本将都(29=サコス)永沼崚(30=永沼)組は2位、女子カヤックペア500メートルの細見茉弥(長野県競技力対策本部)浦田樹里(早稲田大)は4位に敗れ、この種目での出場権獲得を逃した。

日本カヌー連盟の方針により、今大会で五輪出場枠を獲得した選手がパリ五輪代表となる。【奥岡幹浩】