◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク8―1広島(1日、タマスタ筑後)

 ソフトバンク育成の佐藤直樹外野手(25)が、2打席連続本塁打で猛アピールした。

 「1番中堅」でスタメン出場し、初回に日高が投じた初球の144キロ直球を左中間スタンドへ運ぶ1号ソロ。先頭打者アーチを「ちょっと詰まっていたので風に乗った」と振り返った。2回はフォークを左越えに運ぶ2号2ラン。「完璧だった」と自画自賛した。

 プロでの2打席連続本塁打は自身初。松山秀明2軍監督は「先頭打者として、(2打席)連続ホームラン。野球選手として一生に一度あるかないかのこと。本当に素晴らしいホームラン」とたたえた。

 2020年にJR西日本からドラフト1位で入団。昨オフに戦力外となって今季から育成で再出発し、ウエスタン・リーグで23試合に出場して打率3割2分9厘と結果を残している。

 松山2軍監督も「しっかりミートすることを課題にやってきた。大振りしなくなったし、それが打率にも表れている。『ヒットの延長がホームラン』という感覚の打撃ができるようになってきた」と目を細めた。

 佐藤直も自分の置かれている立場は理解している。「本塁打はたまたま。自分はホームランバッターではないし、一発は狙わずにいい内容の打席をやっていきたい」と強調。目標に掲げる打率4割を見据え、自分らしくバットを振っていく。(浜口妙華)