J1アビスパ福岡は3日、ホームのベスト電器スタジアムでガンバ大阪と戦う。チームは現在、4試合連続で引き分け。主将の奈良竜樹(30)は「(勝ち点を)積み上げていくことが大事。変にネガティブになっても、何もいいことは生み出さない」と強調した。

 3月30日のアウェー浦和戦で脳震とうの疑いで欠場した奈良は前節のアウェー東京V戦で5試合ぶりに復帰。センターバックの中央で安定した守備とラインコントロールで無失点に抑えた。

 試合は0―0で終わり、連続ドローは4に伸びたが「ゼロゼロ(0―0の引き分け)が良くないとは僕は思わない。次の試合に勝ちを目指してやることは変わらない」と、無失点で守りきって勝つスタイルを貫く。

 G大阪は宇佐美貴史、ウェルトン、3試合連続ゴール中の坂本一彩と前線を中心に個の能力が高いタレントがそろう。奈良は「ボールを保持してやってくると思うので、あまり動かされすぎないように、相手につられて、ぐちゃぐちゃにならないように自分のエリアを守りたい」と誓う。

 東京V戦は終盤に途中交代。約1カ月のブランクもあり「疲労が足にきた」というが、状態に問題はなさそうだ。「しっかりアグレッシブに自分たちのペースに持っていけるように戦いたい」。頼れる主将が統率する組織的な守備からリズムをつくって一刺しを狙う。(向吉三郎)