◆ソフトバンク3―4楽天(1日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(29)が今季初黒星を喫した。同点の9回に登板し、2安打1失点。守護神が崩れ、チームの連勝も7でストップした。

 開幕からロケットスタートを切ったソフトバンクにとって唯一の誤算と言えるかもしれない。オスナの状態が上がらない。リーグトップの8セーブを挙げているが、14試合中4試合で失点。防御率3・86とらしからぬ数字になっている。

 この試合も同点の9回にマウンドを託された。先頭辰己に右前打。犠打の後、小深田に勝ち越しの中前適時打を許した。「感じが良かった分だけ、今日の結果はフラストレーションがたまるというか悔しい。ボールは走ってきたけど、最初の辰己選手にはチェンジアップが浮いてしまったし、小深田選手に打たれた真っすぐもど真ん中に入ってしまった。調子が良かった分だけコントロールミスしてしまってフラストレーションがたまる。ただ、ボールは良くなっていると思います」と振り返った。

 17日の日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)で2失点を喫してからは、4試合連続無失点。少しずつ状態が上がっていることは実感していた。しかし、守護神というポジションは勝敗に直結する。5試合ぶりの失点で黒星を喫し、「チームの勝利のために、9回まで頑張ってくれた野手の皆さん、キャッチャーの皆さんにも申し訳ない結果が続いている。最後を締めくくり、最低でも同点で終わらせるのが僕の仕事だけど、それができていない。今日は失投をした。自分が全面的に悪いということです。ただよくなるために毎日練習しているし、結果が出ることを僕は信じています」と力を込めた。

 米メジャーでもセーブ王に輝いた右腕は守護神の難しさもかみしめる。「プロの世界なのでちょっとしたミスが命取りになる。自分が少しミスしただけ相手は打ってくる。そういう世界でやっていると思う。シーズンは長い。自分の思ったようなスタートは切れなかったけど、長いシーズン少しずつ状態を上げていく。状態を上げていって最終的には優勝できるような形でシーズンを終えたいと思う。そのためにいっぱい練習をしている」。守護神の復調を今は待つしかない。

(小畑大悟)