◆ウエスタン・ソフトバンク―オリックス(10日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクの小久保監督が筑後のファーム施設を視察した。開幕後は4月10日に続き、2度目。小久保監督の主な一問一答は以下の通り。

 ―視察の目的。

 「現状の状態は映像で確認しているのでね。柳町とちょっと直接会って話をしておこうかなというところもあった。柳町に限らずチーム状態がいいので、なかなか(1軍と)入れ替えがないので。そこは松山監督も分かってもらえている。いい時はなかなか入れ替えはないですからね。その辺のケアを」

 ―柳町はウエスタンでも高打率を残している。

 「代打ではちょっと呼べないからもうちょっと我慢しといてなと。代打のためだけに1枠空けてというのはは今は考えていないので。野球は野球だから辛抱してほしいという話はしました」

 ―再調整中のウォーカーとも話していた。

 「やっぱり真っすぐをしっかり仕留めること。それが長打になるというのが長所なので。彼もそうですけど、どうしても打てなくなると当てに行きたいという気持ちが早くなって、ボールに正対してしまうので。それはあまり良くないよという話しをして送り出したのでね。今はどこを注意しているという話をして、頭の位置を動かないように、しっかり(体重が)乗った状態で振り出せるようにしているというから取り組みはいいねという話はしました」

 ―小久保監督が筑後に来ることで2軍選手のモチベーションにもつながる。

 「そんな大げさには考えていないんですけどね。日程的には来られるときには来ようかなというところ。佐藤直樹にしても開幕からずっと同じ姿で打席に立ち続けているのを見ている。その辺も良くなったねという話しはしましたけど、モチベーションを上げてあげたいとかは全然ないです。そんなおこがましいことは全く考えていないですよ。モチベーションって基本自分で上げるもの。それは考えていないですけど、コーチ陣も含めてコミュニケーションは首脳陣同士は取っておいた方がいい。それが一番の狙いですね」

 ―練習の開始から見ていた。。

 「試合をみてもあまり分からないでしょ。練習が一番大事。練習時間中にする会話が一番大事。試合始まったら打つか打てないか。抑えるか打たれるかなので、試合だけじゃあまり意味がないんです」

 ―松山2軍監督から一押しされた選手は。

 「広瀬のセカンドがだいぶキャンプのときに比べたら一番成長しているという話がありましたね。将来的にも1軍で守れるレベルかどうかという意見交換とかね」

 ―打撃面でも上向き。

 「だいぶプロの2軍レベルに慣れてきた。反対方向の打球も増えてきた。あれは彼の良さなので。その辺は松山監督とも一致して、反対方向にあれだけ強い打球を打てる打者はあまりいない。そこが魅力的だという話しでした」

 ―キャンプのときも広瀬の対応力をほめていた。

 「飲み込みが早いというのは感じます。セカンドの守備でも課題を与えたら着実にその課題をクリアして、次のまた課題が見つかるみたいな。同じ課題のところをぐるぐる回らない。でも、そういうことが多いから2軍の選手ってそうなるんですけど。課題をしっかりクリアして次の段階に向かっていける選手ですね」