自転車に乗るときのヘルメットの着用率が今なお低い状況を受け、埼玉県警の「DJポリス」が、高校生と一緒に通学の際のヘルメット着用を呼びかけました。

「自転車用ヘルメットは交通事故から自分を守ってくれる大切なアイテムです。積極的に着装しましょう」

10日朝、埼玉県熊谷市の県立熊谷西高校の正門前では、この高校の風紀委員長で高校3年生の鈴木悠太さん(17)とDJポリスを務めた埼玉県警の女性警察官らが、通学中の高校生に対し自転車に乗る際はヘルメットを着用するよう呼びかけました。

また埼玉県警の警察官が、自転車で登校してきた生徒を中心に、反射材などが入ったチラシ50セットを配りました。

およそ30分の呼びかけを終え、風紀委員長の鈴木さんは「今は(生徒たちが)ヘルメットをあまりかぶっていない。もっと交通ルールに厳しくなった方がいいので、これから毎月行っている挨拶運動にヘルメット着用の呼びかけを加えていこうと思います」と話しました。

この高校がある熊谷警察署管内で、去年発生した自転車が関係する事故のうち、高校生がケガをした事故件数は、65歳以上の高齢者に次いで2番目に多く、このうちおよそ7割が、ヘルメットを着用していませんでした。

埼玉県警は「ヘルメットの着用率はまだまだ低い状況が続いているのであらためて積極的な着用を心がけてほしい」と呼びかけています。