アメリカのバイデン大統領は17日、中国から輸入している鉄鋼とアルミニウムに対する関税を3倍に引き上げることを検討すると表明しました。

アメリカ政府は、現在中国から輸入される鉄鋼やアルミに平均で7.5%の関税を課しています。バイデン大統領は17日、ペンシルベニア州にある全米鉄鋼労働組合で演説し、中国製の鉄鋼とアルミニウムの関税を3倍に引き上げることを検討すると表明しました。

バイデン大統領

「政府の多額の補助金により、中国の鉄鋼会社は利益を上げる必要がないため、不当に価格が安い。競争ではなく、不正をしているのだ」

バイデン氏はまた、日本製鉄が買収を提案したアメリカ鉄鋼大手USスチールについて「アメリカの企業であり続けるべきだ」と述べました。買収には労働組合が反対しており、11月の大統領選挙に向け、労働組合の支持を固める狙いがあるとみられます。