ミャンマーの軍事政権は国外で働きたい男性の出国を一時的に禁止したことを明らかにしました。徴兵制の導入で混乱が広がる中、兵役逃れの出国を防ぐ狙いがあるとみられます。

ミャンマー軍の統制下にある労働省は、軍の指示で今月1日から国外での就労を希望する男性の渡航許可を一時的に停止したと明らかにしました。理由の詳しい説明はなく、再開の時期も示されていません。

民主派勢力との戦闘で劣勢に立つミャンマー軍はことし2月、18歳以上の男女に兵役を義務づける徴兵制の実施を発表し、地元メディアによりますと、すでに第2陣となるおよそ5000人の招集が始まっています。

ミャンマーでは国外へ逃れる若者が急増していて、ことし2月以降、8万人以上が出国したとみられています。

軍は男性の国外就労を禁止することで兵役逃れの出国を防ぎ、兵力を確保する狙いがあるとみられます。