慰霊の日を前に、沖縄戦で看護要員として動員されたひめゆり学徒隊の体験を学ぶワークショップが豊見城市の中学校で開かれました。

ワークショップは戦後生まれの教師たちが、ひめゆり平和祈念資料館を訪れて学んだ事を持ち帰り生徒たちに伝えるもので、今回が初めての試みです。

写真やイラストを見てどんな状況なのか、どんな気持ちなのかを考えてタイトルをつける”フォトランゲージ”では、元ひめゆり学徒の証言をもとに描かれたイラストから状況や心情を読み解きました。

生徒:
「米軍に連れていかれて捕虜になりそうで」「手りゅう弾を持っているからこのあと自決しちゃいそう、集団自決。その対比みたいな。」

生徒:
「このあとこの人たちは集団自決して亡くなって、この人たちはアメリカ軍につかまって捕虜になったと思いました。」

先生の解説:
「姉が手りゅう弾の栓を抜こうとしたときに、投降する人々の中に先生や学友の姿を見て、姉の手にとりすがった」

生徒:
「戦争って昔の人が体験した少し昔話っぽい感じもしていたけど、話を聞いて身近に考えないといけない問題なのかなと感じました」

生徒たちは、自分たちと変わらない年齢の子どもたちが戦場でどれほど苦しい体験をしたのか思いを馳せ、平和の尊さを考えていました。