テレビアニメ『逃げ上手の若君』が7月6日よりTOKYO MXなど全国30局にて放送されることが決定した。あわせて第2弾PVが公開され、6月23日には作品ゆかりの地でもある鎌倉・鶴岡八幡宮にて、テレビアニメとして異例のプレミア上映会を実施する。

 公開されたPVは、1333年、足利高氏の裏切りによる鎌倉幕府滅亡とともにすべてを失った北条時行。そんな時行を救い出すのは、諏訪頼重と名乗る怪しげな神官「死の淵の淵に立たされてこそ貴方様の中の英雄は耀く」の言葉とともに崖から突き落とされるという衝撃の展開。“逃げ上手”な時行は如何にしてこの窮地を乗り切るのか――。これから始まる物語への期待感が高 まる映像となっている。

 放送開始に先駆け、作品ゆかりの地でもある鎌倉の鶴岡八幡宮にて、キャスト登壇のプレミア上映会が実施。出演は結川あさき(北条時行役)、矢野妃菜喜(雫役)、中村悠一(諏訪頼重役)。

 『逃げ上手の若君』は、2021年1月より週刊少年ジャンプで連載がスタートした同名漫画が原作で、『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』で知られる松井優征氏の最新作。1333年の鎌倉を舞台に、鎌倉幕府最後の後継にして、主人公の“天下一逃げ上手な少年武将”・北条時行(ほうじょう・ときゆき)の生涯を描いたストーリー。コミックスは200万部を突破している。

 鎌倉時代から室町時代へ移り変わっていく歴史の狭間で、その少年は、逃げることで英雄となり、生きることで伝説となった…。物語の題材に選ばれることの少なかった人物に焦点を当て、史実をもとに、逃げる英雄・北条時行の激動の生涯を、松井氏の解釈と筆致で描いている。

 物語は足利高氏の突然の謀反による鎌倉幕府の滅亡から始まる。幕府の後継として生きるはずだった少年・北条時行は、この謀反で8歳にして家族も地位もすべてを失う。

 しかし、時行は逃げること・生き延びることに関しては誰よりも秀でていた。その才を見込む信濃国の神官・諏訪頼重にいざなわれ、少年は逃げて英雄になる道を歩み始める。天下一逃げ上手な少年武将の流浪と潜伏と逆襲の歴史を描く、南北朝スペクタクル“逃亡譚”となっている。