お笑い芸人・藤井隆、タレント・井上咲楽が司会を務める、ABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』(毎週日曜 後0:55)あす16日放送回は、人口1800人の村から18歳差カップルが登場する。

 今回の新婚さんが住んでいるのは、福岡県で一番小さな村。福岡空港から車で1時間のところにある東峰村で、人口は1800人。番組では、その自然豊かな美しい風景をVTRで紹介。2人をよく知る人に話を聞くと、「歳の差に驚いた」という声も。

 そんな夫婦はなんと18歳差で、夫はとても物腰のやわらかい雰囲気。観覧に訪れていた妻の両親は、陶磁器では日本初となる伝統的工芸品「小石原焼」の窯元を営んでいる。東峰村とも中継をつなぎ、47名もの村民が2人を見守る。

 村民の中には、妻の祖母もおり、感慨深げ。村長までいて「秘密の話をしてくれるだろうとみんなで期待している」とコメント。実は昨年7月、東峰村は記録的な豪雨に見舞われ、住宅被害が37件もあった。村にはこの番組を大好きな人が多く、出演することで災害のあった村が少しでも元気になればいいと、応募したという。

 最初の出会いは妻が小学3年生のとき。「犯罪じゃない!」と夫が慌てる通り、もちろんまだ恋は始まらない。村の消防団の先輩だった妻の父を、飲み会帰りに送ってくれていたのが、現在の夫だった。その際、おいしいお菓子をもらっていたらしく、彼女にとって彼は「優しいお兄さん」という印象だった。

 そこから14年後。彼女が彼の働く村役場に就職し、再会を果たす。いざ一緒に仕事をすると、当時の印象とは裏腹に、彼は彼女にだけ厳しくあたることがあったという。実は彼女が気になり、話すキッカケがほしかったという。成人になった彼女の働く姿、誠実でかわいらしいところを見て、少しずつ恋心が芽生えていく。

 それからは、彼女のデスクの人目につかないところに「土曜空いている?」と書いたふせんを貼り付けるという、地味な猛アタックがスタート。何回もペタペタ貼られ続け、妻は「1回ぐらい行ったほうが断る理由にもなるかな」と食事へ。そこでMC藤井も「聞きたくない!」と耳をふさぐ、夫のダサ過ぎる行動が明らかになる。

 しかし食事会自体は話も弾んで楽しく、人当たりがやわらかく聞き上手で、女子と話している感覚で盛り上がれた。そこから徐々に距離が縮まり、彼女も彼にひかれていった。

 半年後、彼はついに告白を決意。滑走路が美しい夜の福岡空港という定番スポットに誘われ、彼女は告白されることを確信。にもかかわらず彼はデート中、ある瞬間から急に黙り込み、体をモジモジしだして、待てど暮らせど何も言ってこず。ブチ切れた彼女は「もう帰ろう」と家まで送ってもらったが…。そこでなんと、スタジオ観覧中の父が思わず「聞いてないぞ!」と怒鳴ってしまう、爆笑の展開になる。

 こうしてどうにか家族にも内緒で交際を始めたものの、そこは小さな村。内密に過ごせていたにもかかわらず、村民に聞いてみると、わかりやすくバレバレだったことが判明し、スタジオも大笑い。ちなみに3姉妹だった彼女は、母親には伝えていたようで、知らぬは父親ばかりなりだった。

 その後、彼女が結婚を決意したのは、昨年の豪雨災害時。運悪く父親が入院中で、母と姉と妹しかいなかった実家と電話がつながらなくなり、彼女が不安でパニックを起こしてしまう。その時、彼がとった言動を妻が涙ながらに振り返ると、中継先の皆さんもすすり泣き。「この人と結婚したいと思った」という彼女の言葉に、最後は全員が大納得する、モジモジ夫の大逆転劇が語られる。