双子が同じ反応を見せたり、仲良く助け合ったりする姿を見ると、それだけで大きく心を掴まれてしまう。双子ならではの行動や仕草などはSNSでも話題を集めることがある。お気に入りの絵本を読んでもらい、大喜びする双子姉妹の姿をおさめた動画が、300万再生を超える反響を呼んだ。一方、仲良く分け合いながらキャンディを舐め合う 双子兄弟の姿が、280万再生を超える反響を呼んだ。そんな様子を見守る2組のお父さんとお母さんに聞いたエピソードを、改めて振り返る。

◆「体全身でうれしさと楽しさを爆発させます」大好きな絵本に最高のリアクションを見せる双子姉妹

 お母さんにお気に入りの絵本『だるまさんが』を読んでもらい、大喜びの双子の姉妹(当時1歳)。お話を聞きながら手を挙げたり声を出したりと素晴らしいリアクションを見せる2人の姿に、「息ぴったり」「来るで来るで!みたいな顔可愛い」「嫌なこと全部吹き飛ばす可愛さ」「恐るべきツインズの破壊力」などのコメントが寄せられ、300万再生を超える反響があった。

 2人とも“だるまさんシリーズ”は3冊とも大好きで、読んであげると普段からいいリアクションを見せてくれるそうだ。

「『だるまさんの絵本を読むよ〜』と絵本を出すと、体全身でうれしさと楽しみさを爆発させてくれていました。現在は2歳ですが、鬼のパンツの歌やチューリップ、お姉ちゃんの影響で、Adoさんの『新時代』や映画『すずめの戸締まり』も好きです」

 7歳の長女・りあちゃんは、先天性絞扼輪症候群で手足の指に個性を持って産まれたが、家族で一番明るく元気で、「我が家の柱のような存在です」とお父さんは言う。

「ひなちゃん(双子姉)は、叩かれたら往復ビンタでお返しする気の強い女の子ですが(笑)、母や父の話すことをよく聞いて行動が早く、歯磨きが終わるのはいつも一番です!かのちゃん(双子妹)は、甘えん坊で怠け者の素質がありますが、愛されキャラでパズルや型はめが得意な器用さがあります。集中力はピカイチです!」

 双子の似ている点は“ゲラ”なところで、2人でよくケタケタと大笑いをしているという。

「ツボが一緒なんだと思います。似ていない点は、得意なことが姉のひなちゃんは運動系で、妹のかのちゃんはパズルや手先を使う器用系というところです」

 双子だなと感じる瞬間は、どちらかが熱や体調不良で保育園をお休みすると、元気な方がとても寂しそうに登園するときだそう。

「家で再会すると熱いハグをしてとてもうれしそうで、微笑ましく思います。唯一無二の存在だと感じさせられますし、愛情も感じます」

◆「双子だけど兄弟感が見られて面白かったです」キャンディを分け合う姿に母も微笑む

玄関の前に座り、仲良くキャンディを舐めている二卵性双子の兄弟(当時2歳)。兄は緑、弟は青の棒付きキャンディを舐めていたが、自然とお互いのキャンディを舐めさせてあげ始め、「味違うね」とうれしそうに言い合う姿に、「可愛すぎて悶絶」「ほのぼの平和賞」「ドラゴンボールの全王様やん」などのコメントが寄せられ、280万再生を超える反響があった。

 生まれたときから常に2人でいるのが当たり前の状態ため、半分に分け合うことにも慣れているそう。

「微笑ましい気持ちになりましたが、双子兄の方がたくさん食べさせてあげていて、双子弟はもらうばっかりで、双子でも兄弟感がかなり見られて面白かったです(笑)」

 2人の似ているところは、全体的に穏やかでやさしいところや笑いのツボだという。

「似ていないのは、兄は割と何事もサッと早くやろうとするタイプですが、弟はマイペースに頑張るタイプなところです。遊んでいるときには2人の世界があります。言葉少なくても分かり合えているところを見ると、双子だなと思います」

 双子ちゃんには弟さんもいるが、弟さんが生まれたときに赤ちゃん返りはほとんどなく、「小さいなりに我慢してくれていたのかな」とお母さんは振り返る。

「少しずつ三男が歩いたりできるようになってからは、よく遊んでくれたり、靴下を履かせてくれたり、お茶を飲ませてくれたりと、本当にお兄ちゃんになったなと日々感じさせてくれます」

 これからどんどん大きくなっていくにつれて、2人で過ごす時間は少なくなっていくかもしれないが、いつまでも仲の良い双子でいてほしいとお母さんは考える。

「悩んだり困ったりすることがあったら、親に相談できないことも話し合えるような関係であってほしいなと願っています」

 最近は毎日のように双子ちゃんが、「かーか、ゆい(三男)を産んでくれてありがとう! 可愛いよ」と言ってくれるという。

「子どもがなかなか思いついて言えることじゃないと思うし、それだけで本当に『また明日から頑張ろう!』と思わされます」