年齢を重ね、顔立ちに変化が出てくる50代。
「でも怖がらないで。メイクが味方になってくれるから」と言う山本浩未さんに、私たち大人世代が取り入れたいメイクを教えていただきました。

教えてくれたのは・・・
ヘア&メイクアップアーティスト
山本浩未さん
美容理論に基づく今すぐ実践できるメイクテクニックを提案し、雑誌やテレビ、講演会などで活躍。最新刊『60歳ひとりぐらし 毎日楽しい理由』(小学館)にはハッピーに生きるヒントがいっぱい。


頬・唇は、ツヤと血色感で健康的な印象に!

大人世代は、顔に血色感がマスト。チークは鮮やかな色よりも、少しくすんだ色の方が肌になじみます。
リップは、赤みとツヤのあるものが肌色も明るく、顔を元気に見せます。
フェイスラインや唇の輪郭をほんの少し意識してひと手間かけるだけで、引き締まって見えますよ。

【チーク】

(右)どんな肌色にも合うローズピンク。少しくすみがかった発色で、甘くなりすぎず大人に似合う仕上がりに。
セザンヌ チークブラッシュ 01 ¥550/セザンヌ化粧品 

(左)ほんのりツヤ感のあるベージュピンク。ふんわりとなじんで、まるで肌の内側から滲み出るような自然な血色に。
マキシブラッシュ 006 ¥1,430(編集部調べ)/リンメル

STEP1

パウダーチークの上でブラシをクルクル回して、チークをブラシにたっぷり取る。頬だけでなくフェイスラインにもつけるので、ブラシの中の方までしっかりチークを含ませることが肝心。

余分な粉はティッシュで払って

STEP2

正面を向いたときの黒目の下と、小鼻の横を結んだところを起点に、斜め上、水平、斜め下に放射状にチークをのせる。
そして、目尻の下からこめかみ、耳の前、えらを通り、あごまでライン状に引く。


【リップ】

(右)健康的な印象に見せるベージュオレンジ。サトウキビ由来の保湿成分を配合し、カサつきやすい唇をいたわる。
オペラ リップティント N15 ¥1,760/イミュ 

(左)艶やかなピンクで唇にボリューム感を演出。透明感のある発色だから唇の色が透け、その人らしい仕上がりに。
フジコ ノールックリップ 02 ¥1,540/かならぼ

STEP1

シアー感のあるリップスティックで唇に直塗りする。
左右の口角から上唇の山、下唇の底に向かって唇の形通りにつけて。最近のリップはうるおい力に優れているので、なめらかにのびる。

STEP2

年齢を重ねるにつれ、唇の輪郭がぼやけてくることが。
綿棒の先にリップを取り、唇の輪郭をなぞってなめらかに整えて。唇が形よく見えるだけでなく、清潔感やきちんと感が出る。

STEP3

綿棒の反対側にファンデーションをほんの少し取り、左右の口角の下の輪郭ギリギリに、1㎝くらいラインを引く。
ぼやけてきた輪郭を引き締め、口角を上向きに見せるテクニック。

見た目印象を変える3つのこと

メイク以外にも“ごきげん顔”を作る方法はまだまだあります!
浩未さんおすすめの、心がけたい3ポイントをご紹介。“ごきげん顔”は土台から!

1. 顔がぼやけてくる50代からこそ目ヂカラを出す!

目ヂカラアップというと、若い人のメイクのイメージがありますが、眉が薄くなる、まつげが細くなる・まばらになる50代にも必要なこと。
下の写真はアイメイクのビフォーアフターですが、眉、目の輪郭が引き締まっているのがわかります。

BEFORE

AFTER

おでこのこりをほぐすと、目が大きくなります!

ひじを机について手に頭の重みを預け、人差し指、中指、薬指の腹でおでこをグリグリ。
眉のすぐ上から始め、少しずつずらして生え際まで。


2. 耳と首のマッサージでくすみがちな肌に血色感を取り戻す!

耳の周りには動脈やリンパ節が集中していて、ほぐすことで頭部全体の血行促進が期待できます。耳をひっぱったり畳んだり、首のリンパを鎖骨まで流したり、日中気づいたときに行ってみて。

指を耳に入れて引っ張るのも◎


3. 視界に入る爪先は、ハンドケアやネイルカラーでキレイに!

きれいであることが視覚的にわかったり認識できたりすると、気分が上がるもの。
メイクは鏡がないと見られないけれど、いつも目に入る手元をきれいにしておくと、自然と表情も明るくなります。
ハンドクリームでケアして、お気に入りのネイルカラーを塗って、きれい度2割増!

SHOPLIST
セザンヌ化粧品 0120-55-8515
リンメルお客様窓口 0120-878-653
イミュ 0120-371367
かならぼ 0120-91-3836


撮影/天日恵美子、古家佑実[SORANE] ヘアメイク/山本浩未 スタイリング/熊澤さなえ モデル/Reika 文/高橋千恵子

大人のおしゃれ手帖2024年5月号より抜粋
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