東京23区のうち、あなたが「老後に住むならここがいい」と思う区はどこですか。NEXER(東京都豊島区)が運営する「日本トレンドリサーチ」が、建設マネジメントを行う土地活用(東京都港区)と共同で「老後に住みたい東京23区」に関する調査を実施。その結果をランキング形式で発表しました。

3位は「災害に強い」イメージで支持

 調査は2023年4月、東京に住んだことのある60代以下の男女を対象に、インターネットリサーチで実施。計500人から有効回答を得ています。なお、質問項目は「東京23区のうち、『老後住むならここがいい・住みやすそう』と思う区」と、その理由を尋ねるものです。

 3位は「練馬区」(38票)。「区と市の境の区で住みやすそう(50代女性)」「物価が安いから(60代男性)」「緑が多く交通機関も便利なため(60代男性)」「池袋まで電車1本で行きやすそうだから(50代女性)」といった声の他、23区の中で「最も災害に強い」というイメージを持つ人も多いようで、「災害に強く、交通や買い物に便利だから(60代男性)」「首都直下型地震が来たときに23区の中では最も安全なので(40代女性)」といったコメントも寄せられました。

 2位には「杉並区」(53票)がランクイン。「緑が多くてゆったりとした雰囲気がある(30代女性)」「閑静な住宅街が多く都心に出るのに便利だから(60代女性)」「食品スーパーが多く大きい病院もあるので老後は安心して暮らせると思った(30代男性)」「自然豊かで交通が便利!(60代男性)」といった声が。また、「高齢者の介護に対する施設や区の取り組みが評価できるから(60代男性)」「区内の福祉が充実している(60代男性)」など、高齢者が暮らしやすいよう環境や施設を整えている点を評価するコメントもみられました。

 そして、1位となったのは「世田谷区」(84票)でした。「閑静な住宅地のイメージ(40代男性)」「交通の便もよく都心も近く、庶民的な雰囲気があるので生活しやすいと感じるからです(50代男性)」「高級なイメージで治安がよさそうだから(40代女性)」「自然が多く、民度が高い点です(60代男性)」「京王線と東横線が走っていて都心に行くのによい。三茶や下北沢が近くて文化やグルメが充実。駒沢オリンピック公園があってくつろげる(40代男性)」「老人が多い区ということで福祉が充実してそう(50代男性)」といったコメントが集まりました。数多くの高齢者向け住宅があるといわれている同区ですが、住みやすさや治安のよさなどからいいイメージを持っている人が多いことがうかがえる結果となりました。

 調査結果を受けて、同社は「年代や家族構成に応じて住まいを変える方も少なくないでしょう。住み慣れた地方や田舎で老後を過ごすのもすてきですが、便利な都心近くに住むのも快適かも知れませんね」とコメントを寄せています。