新日本プロレスは4月29日(月・祝)、鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)にて『レスリング薩摩の国』を開催した。

『レスリング薩摩の国』
日時:2024年4月29日(月・祝) 15:30開場 17:00開始
会場:鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)
観衆:1,780人

第4試合では海野翔太&エル・デスペラード&邪道&ヒクレオ&エル・ファンタズモ組と、EVIL&成田蓮&高橋裕二郎&金丸義信&ディック東郷組が対戦。

試合ではHOUSE OF TORTUREの前に邪道が捕まり、成田がプッシュアップバーで殴打し、そのまま3カウントを奪った。

IWGP世界ヘビー級王者であるジョン・モクスリーが不在のまま、巡業を行う成田。

鬱憤がたまる挑戦者の成田の怒りの矛先は同期である海野に向けられた。

試合後、成田と海野はその胸中を語った。


■試合後バックステージコメント

成田「ヘヘヘ、ヘヘヘ、オイ、オイ、オイ、海野! 人がよ、キレイに勝って、そこになんで入ってきてんだ、オイ? なに邪魔しに来てんだよ。ふざけたマネしやがって。いいよ、早くよ、さっさとモクスリー連れて来い。俺、何回言ってんだ、これ? なあ? 負け犬のよ、テメーらにはなに言っても、負け犬の遠吠えにしか聞こえねえんだよ。テメーらがゴタゴタゴタゴタ言って、フヘヘヘヘ、フヘヘヘヘ、フヘヘヘヘ、さっさとよ、IWGPのベルト、俺に持って来いよ。なあ、早くしろ」

※EVIL、裕二郎、金丸、東郷はノーコメント

海野「今から言うことは忘れてくれ。正直、成田が不憫でならないと、俺は思う。IWGP世界ヘビー級チャンピオンに初挑戦にして、チャンピオンのいないツアー、前哨戦を送って、この会社は何を考えてんだ?
アイツのことは認めてもないし、大嫌いだよ。成田のことは大嫌いだ。そこだけは勘違いするな。でも、不憫でならねえよ。新世代の、新時代の邪魔をしてんのか? 初挑戦でチャンピオンのいないツアーをずっと回って、だから俺に八つ当たりして、黒幕だなんだって言ってんじゃねえの?
IWGPのチャンピオンだったら、新日本の象徴のベルトを持ってんだったら、毎ツアー、毎巡業、毎試合出ろよ。それはモクスリーだから言ってんじゃない。全レスラーに言ってることだ。外国人選手も含めて、全レスラーだ。新日本プロレスの顔なんだろ? トップなんだろ? 代表なんだろ? オイ、毎試合出ろよ。
毎試合出られねえようなハードスケジュールのヤツがベルトを持って、こういう状況を起こしてしまっているんだ。どう考えても、所属選手の俺らが悪いんだ。そこは認めてるよ。でも、個人的な話をさせてもらうと、モクスリーとのタイトルマッチは、俺が夢見ていることだよ。一番楽しみにしている。だから俺は信じて待ってるよ。その代わり、お前から必ずベルトを奪い返してやる」

デスペラード「『キン肉マン』好きだから、“地獄の断頭台”から着想を得た技だろうな。いいもんじゃないか。まあいいや。『SUPER Jr.』のカードがちょうどいま発表されているけどさ、悪いけど意識はそっち行っちゃったよ。
まずでもあれだよ、『どんたく』でまさかのモクスリーと組むとはな。タッグじゃないけど、6人……3人だ。でも、これまで文字通り血で血を洗う闘いをしてきたわけだ。何かキッカケが欲しかったな、ちゃんと組む。それが正直なところ。確かに翔太とモクスリーのストーリー、物語、俺とモクスリーの物語は確かに新日本の中では、まあ本筋じゃあないわな。
なんと言うか、サイドストーリーと言いますか、そんな感じ? まあただね、『STRONG』の方でやってたお話が、本戦の方にまで繋がってくるっていうのは面白いじゃないか。ちゃんと『STRONG』の方もこうやって機能させていけば、もうちょっと面白いものになるんじゃないかなと思うし、今、新日本の本戦でやってることをそのまま『STRONG』の方に流れていくこともあるだろう。
同じお話の上にいるんだ、俺たちは。登場人物だぞ? 別のお話じゃない。ただ問題は、新日本プロレスという絵本の中にいるだけの俺が、別の絵本にも遊びに行くのが大好きってこと。ここで生まれた6人タッグがどこに繋がっていくのか? 未だに俺もわからねえ」

※ヒクレオ、ファンタズモ、邪道はノーコメント

<写真提供:新日本プロレス>