毎週木曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、温泉好きの高田寛之アナウンサーが全国のおすすめ温泉を紹介しています。 5月23日の放送で紹介したのは、大分県別府市の別府温泉にある堀田温泉「夢幻の里 春夏秋冬」。 日帰り温泉施設ですが、温泉通の高田アナが「これぞ温泉」と感動したほどだったそうです。

     

時間はかかるが車が便利?

「夢幻の里 春夏秋冬」までは、CBCのある名古屋市の中心部から796キロ。クルマならおよそ9時間で到着します。
高速道路の別府インターチェンジが近いのでクルマなら便利な場所だとか。

公共交通機関であれば、新幹線で小倉まで行き、特急で別府駅まで1時間11分。さらに路線バスで15分ほど。名古屋駅からはおよそ5時間ほどで到着します。

別府にある8つの温泉郷の総称を「別府八湯」と言います。堀田温泉は別府八湯の中のひとつ。

高田「堀田は、温泉の規模としてはそんなに大きくないんですが、すごく特徴的で日帰り入浴施設『夢幻の里 春夏秋冬』は温泉ファンには有名な入浴施設です」

温泉の定義

「夢幻の里 春夏秋冬」は温泉のカテゴリーでは「噴気造成泉」という温泉だそうです。

噴気造成泉について、まずは温泉法から説明します。

温泉は、温泉法という法律によって規定されています。

その第二条には、地中からゆう出する温水、鉱水、及び水蒸気その他ガスが温水であり、かつ条件として25度以上の温度があるか、もしくは温泉法で定めるいくつかの成分の内、ひとつ以上が該当するものを「温泉」と言うそうです。

つまり25度以上あれば、どんなものでも温泉です。冷たい水でも、成分表の中にある成分がひとつでも該当すれば温泉となるわけです。

ガスと水のブレンド

そして「噴気造成泉」ですが、火山性のガスと水分を合わせて作られた「造成泉」ということです。

そもそも温泉は地中で、ガスと湧水がブレンドされて湧き出してくるもので、この「噴気造成泉」も温泉法で認められているカテゴリーだそうです。

高田「人工的なイメージがするでしょ?でも、これは立派な温泉です。だって水分とガスが一緒になって温泉になるんだもん」

この「噴気造成泉」は特に珍しいものではなく、箱根などガスが多く出ている場所であれば噴気造成泉はよく見られるそうです。

この温泉法について高田アナには希望することがあるようです。

高田「『造成』っていう言い方だけ変えてもらえんかなあって、私は思います(笑)」

うっとりする白さ

別府には海の近くというイメージがありますが、この「夢幻の里 春夏秋冬」は山の中にあります。
ちなみに入館料は700円です。

中に入ると、ゆったりと小さな建物が点在しているそうです。
この建物それぞれに温泉があり、大浴場に相当するのが、男女別の露天の温泉だそうです。
温泉は露天ですが、脱衣場には屋根があって雨でも安心です。

高田アナが訪れた時は幸運にも貸し切り状態だったそう。

7〜8人入れる岩作りの浴槽に白く濁るお湯。白濁と言えば長野県の白骨温泉とか群馬県の万座温泉が非常に有名ですが…

高田「この湯の白い濁り具合は絵に描いたみたい。映画のセットみたいな感じの白さ。すっごいきれい。『他に探せ』言うてもないというぐらいきれいです」

これぞ温泉

香りも「これぞ温泉」と唸るほど、しっかりゆで卵の香りがしているそうです。

高田「白い濁り湯って、ゆで卵の香りがしてほしいでしょ?皆さんがイメージする温泉です。めちゃくちゃ色がきれいです。いっぺん行って欲しいと思います」

湯温は40度ぐらいの適温。もちろん消毒なしのかけ流し。

高田「露天からダーッと景色が見渡せるわけではないんですが、山の景色がすごく良い感じです。新緑の緑に湯の白が映える。あの白さは感動を覚えますね」

温泉マニアが思い出してうっとりする白さの「夢幻の里 春夏秋冬」、九州を尋ねた際はぜひどうぞ。
(尾関)