広島市内で「日本版ライドシェア」と呼ばれる新しい交通サービスのデモンストレーションが行われました。

記者
「スマートフォンで目的地を入力し注文を押すと、条件にあった車が配車されます。やって来たのはタクシーではありません。そして、タクシー運転手でもありません」

RCC

「ライドシェア」とは、タクシーが不足する時間帯に、一般ドライバーが自家用車や業務で使っていないタクシー車両などを使い、人を運ぶサービスです。タクシーの運転手不足解消のため、ことし4月から始まりました。

タクシーの配車予約アプリを運営している「DiDiモビリティジャパン」は、6月上旬から広島でのサービスを開始します。それに先立ち、23日、デモンストレーションが行われました。

スマートフォンに利用者が目的地を入力すると、地図上にルートと事前確定運賃が提示されます。その金額に利用者が注文ボタンを押すと契約成立です。

DiDiモビリティジャパン 花田裕二 シニアマネージャー
「(一般ドライバーは)通常のタクシーの営業経験はありません。注文を受けるときにルートをあらかじめ確認して迎えに行ける。安心安全」

RCC

一般ドライバーは、タクシー会社と雇用契約を結ぶため、タクシー会社が研修などを実施します。

広島第一交通 福坂康司 所長
「(一般ドライバーの)運行する内容はタクシーと同じなのでタクシーと同じ安全第一で安全面を研修したい」

「DiDiモビリティジャパン」によりますと、広島市の2社が「日本型ライドシェア」を始める準備を進めているということです。