23日、広島県は県内全域で「果樹カメムシ類」の注意報を発表しました。

クサギカメムシについて、去年10月上旬から世羅町の2地点で調査したところ、越冬した成虫の数が過去3年間の平均の5.4倍を記録したということです。

また、チャバネアオカメムシについて、去年12月中旬からことし1月中旬にかけて県内の33地点で調べたところ、越冬した成虫の数は過去10年間の平均の2.8倍だったということです。

こうしたデータなどから、県は、今後のカメムシの発生量が多く、ナシ・モモ・リンゴ・ブドウ・かんきつ類といった果樹全般の被害が急激に増加する可能性が高いとしています。

県は、果樹カメムシ類は移動性が高いため、ほ場への飛来を確認したら、早急に防除するよう呼びかけています。薬剤で防除する場合は、夜行性のため夕方の時間帯が最も効果的だということです。