2024年4月30日、中国メディアの極目新聞は、中国でしばしば廉価の象徴とされる白菜について、物価の上昇が続く日本で価格が一時期急騰したと報じた。

記事は、日本で長年生活している華人が「近ごろ日本の物価上昇をひしひしと感じる。特に果物や野菜、お米などが高くなっていて、白菜などは1玉で2000円にまで上がった」とネット上に書き込み、議論を呼んだと紹介した。

そして、日本では4月初めに新たな値上げの波が起き、加工食品を中心に2806品目が値上げしたと解説。主な原因は原材料価格の上昇と円安、さらには人件費や物流コストの上昇であると説明し、今回の値上げの波では食卓の「常連客」である白菜の高騰が日本国内のネットユーザーの間で嘆きの対象となり、SNS上では4分の1玉の白菜が538円と表示された写真などが続々とアップされ「もう食べられなくなる」といったコメントが相次いだと伝えている。

その上で、東京で留学中の李(リー)さんが28日、「確かにちょっと前に超高価な白菜が出現したが、今はもう徐々に値段が下がり始めている」とした上で、昨年末に95円程度だった白菜1玉の卸売価格が今年2〜3月に4倍に急上昇し、東京では1玉349円となったものの、今月に入って値下がりして、現在は122円にまで下がったと説明したことを伝えた。

記事はまた、白菜価格が一時的に高騰した理由について李さんが「東京近郊では通常11月下旬に白菜が収穫され、3月中旬にはほぼ売り切れる。4月に入ると東北地方産の白菜が都内に出回るようになっている。去年は高温で東京近郊産白菜の収穫、流通時期が早まってしまったため、東北産への切り替えがスムーズに行かず空白期ができてしまった。この空白期に白菜の価格が高騰したのだ」と分析したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)