2024年6月14日、韓国メディア・韓国経済によると、20年に韓国で生まれ、今年4月に中国に返還されたジャイアントパンダのプーバオが今月12日に初めて一般公開された。

記事によると、プーバオは12日午前、四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センター臥龍神樹坪基地で一般公開された。庭に出てきたプーバオは慎重に探索した後、庭の一角に用意された竹やニンジンを食べてリラックスした様子を見せたという。

この日は中国の現地メディアだけでなく、韓国からも取材班が訪れ、プーバオの姿をカメラに収めた。韓国の取材班は、プーバオに向かって大声で「プーバオ、こんにちは」「元気か?プーバオ」と韓国語で声を掛けたという。

記事は「一生懸命にプーバオを呼ぶ取材班の姿は、韓国内のプーバオファンの間で感動を呼んだ」とし、「日本で生まれたジャイアントパンダのシャンシャンの初公開時の姿を思い出したためだ」としている。

上野動物園で生まれ、昨年2月に中国に返還されたシャンシャンは、昨年秋に一般公開された。その際、夢中で竹を食べていたシャンシャンが、日本人観光客の日本語での「頑張ったな、シャンシャン」との声に反応し、しばらく戸惑ったような表情で動きを止める場面があった。離れた場所にいたシャンシャンが日本人観光客の近くまで移動してくる様子も見られた。このときの映像は韓国のメディアでも紹介され、大きな反響を呼んでいた。

ところが、プーバオはシャンシャンとは異なる反応を見せた。韓国語で声を掛けた取材班には一切目を向けず、ひたすらに竹を食べ続けていたという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「取材班の一生懸命な姿に涙していたけど、無反応で食べ続けるプーバオを見て思わず吹き出した(笑)」「私たちを代表して声を掛けてくれてありがたかった。でも完全に無視されてちょっと恥ずかしかったのでは」「韓国語を聞いて喜ぶプーバオを期待していたからちょっと残念」「韓国語が分からないということはニセモノのプーバオでは?」「シャンシャンのように反応していたら泣いてしまったかも。うまく適応できたようでむしろ安心した」「やっぱりシャンシャンのあの反応はかわいかったな。プーバオもシャンシャンも幸せに暮らしてほしい」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)