韓国・イーデイリー スターinはこのほど、「お金がなければスポーツができない韓国、なくてもできる日本」と題した記事を掲載した。

記事は「韓国では10年以上前から、『子どもの数が減っている』『厳しいトレーニングを受けたがらない子どもが増えている』などの理由で、学校体育は崩壊している」と指摘している。子を持つ親たちは「お金がなければスポーツもできない」と話しているという。実力のある子が奨学金をもらってスポーツに打ち込めた時代もあったが、今は指導者の人件費、食事代、交通費、遠征費などほぼ全ての費用が親たちの負担となっている。野球、サッカーなど人気の種目は生徒1人当たり毎月数百万ウォン(数十万円)が必要となる。「スポーツ選手を1人育てると家の柱が抜ける(家計が揺らぐ)」という言葉もあるほどだという。

一方で「日本の場合は異なる」とし、「少なくともお金がないからスポーツができないということはない」と指摘。「学校には教育および授業の一環として部活動があり、野球、サッカーなど人気の球技だけでなく陸上、水泳などの個人種目、柔道、空手、剣道などの武道なども学校が積極的に支援している」「子どもたちは費用の心配をすることなく好きなスポーツをすることができる」「学校体育で社会性、礼節、対人関係などを学ぶことができ、才能が見いだされた場合は選手の道に進むこともできる」「米メジャーリーグのトップスターとして活躍中の大谷翔平もそうしたケースだ」などと伝えている。

最後に記事は、「韓国はゆがんだエリート選手育成システムが生んだ成果にただ喜んできたが、今の時代、もはや従来のシステムではどうにもならないことが明らかになった」と指摘。「学校体育システムの根本的変化が必要だ」と提案している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「韓国の子どもたちは塾通いに追われてスポーツをする時間がない」「韓国は全てにおいて基礎が出来ていない」「韓国の学校は体育の時間が消えていってるよ」「今じゃサッカー、野球、バスケ、バレーボール、どれも日本より劣る」「青少年、女性のスポーツを活性化させるべきだ」「日本サッカーの発展はここから始まっている」「学ぶところは学ばないと」「エリートシステムがスポーツ界を駄目にした」「実力、才能よりもお金と見え」「韓国の教育は1%の天才のためだけのものだから」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)