[30日 ロイター] - 米飲料大手コカ・コーラは30日、通期のオーガニック売上高(為替変動や買収の影響を除いた売上高)見通しを引き上げた。同時に発表した第1・四半期決算は、平均販売価格の上昇が寄与し売上高と利益が市場予想を上回った。

第1・四半期のオーガニック売上高はEMEA(欧州・中東・アフリカ)で15%、北米では7%いずれも増加した。

第1・四半期の平均販売価格は13%上昇。一方、販売数量はわずか1%増にとどまった。

通期のオーガニック売上高の増加率見通しは8─9%で、従来予想(6─7%)から引き上げた。

第1・四半期の純売上高は2.5%増の112億3000万ドル。LSEGがまとめた市場予想の110億1000万ドルを上回った。調整後1株利益は0.72ドル。市場予想は0.70ドルだった。

ウェドブッシュのアナリスト、ジェラルド・パスカレリ氏は「同社のガイダンスが引き上げられたのは心強いが、ドルベースで見ると、すべて横ばいのようだ」と指摘した。

同社の株価は午後の取引で約0.7%安。